『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』ベネチアで隠遁生活を送っていたポアロは、旧知の女流作家からハロウィンの夜に行われる降霊会に誘われる。霊媒師のインチキを見破るために参加したポアロだが、恐ろしい方法で殺人が起こり、ポアロ自身も命を狙われることに─── ミステリーに疎いわたしには、エルキュール・ポアロという探偵の名前にはピンと来ない。 パイプを加えて助手がいる人ではないし、ボサボサの頭でヨレヨレのトレンチコートを着ている人でもない。 原作者のアガサ・クリスティという名を聞いて「あー、はいはい」という程度(でも、読んでる訳ではない)。 こんな、ほぼ「初めまして」のポアロなのだが(『オリエント急行殺人事…