※本記事は、ジョン・マクレオッド著『物語としての心理療法』(誠信書房)第2章の要約および私見を交えた学習記録です。ナラティヴ・アプローチに関心を持つ初学者にも親しみやすい語り口で整理しています。 ● ナラティヴの評価と心理療法 前回紹介したように、ストーリーの文法構造には、出来事の流れや登場人物の反応などが含まれていますが、その中でも特に重要なのが「評価」の要素です。 これは、語り手がその出来事をどう捉えているか、どんな意味を見出しているかを伝える部分であり、心理療法においてはここに焦点が当てられます。 ラボフ(Labov, 1972)は、この評価がストーリーの中に明示的に挿入されるだけでなく…