panem et circenses 古代ローマ時代の詩人のユウェナリスがローマ帝国の世相を揶揄して詩篇中で使用した表現のこと。「パンと見世物」とも言う。権力者から無償で与えられる「パン(食糧)」と「サーカス(娯楽)」によって、ローマ市民が政治的に無関心になって為政者からすれば統治しやすいことを揶揄する言葉である。
はしご酒(Aくんのアトリエ) その五百と三十 「オワライゲイニン ト ポピュリズム」 古(イニシエ)より大衆芸能は、権力者たちを皮肉ったウイットに富んだ笑いに満ち満ちていたような気がする。そうした笑いが、抑圧された大衆の、「コンニャロメ~」というパワーの源にもなっていたのだろう。 だがしかし、権力者がいわゆる「ポピュリズム」なるモノを巧みに利用して、更に強固に地盤を固めていこうと画策しているとしたらドウだろう。 そう、ポピュリズム。 力任せの高圧的な大衆への「圧」ではなく、あの「パンとサーカス」を大いにチラつかせつつ大衆の心を掴んでいく、という、一見、緩やかな「圧」。この圧が、なかなかどうして…
島田雅彦『パンとサーカス』講談社 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 約550ページにもわたる政治小説をようやく読み終えた。 初めてこのブログに遭遇してしまう方もいると思われるので軽くあらすじを書いて、そのあとに感想を書いて終わりとしたい。 ・・・ あらすじ まず、独断と偏見で判断すれば、主要メンバーは寵児、空也、桜田マリアの3名である。 空也と桜田マリアは腹違いの兄弟であり、寵児と空也は高校の同級生であり親友である。 物語は場面が変わっても常にこのなかの誰かの視点で描かれる。その意味でこの3名はこの小説において主役である。 寵児と…
読んだ本 島田雅彦『パンとサーカス』講談社 (2022) ヘレン・プラックローズ/ジェームズ・リンゼイ『「社会正義」はいつも正しい:人種、ジェンダー、アイデンティティにまつわる捏造のすべて』早川書房 (2022) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『パンとサーカス』は5時間ほどかけて150ページ弱読み進めた。 「いまもっとも読まれている政治小説」ということでどういうものか気になるところであった。 時間はかかったが読みやすく、ストーリーや人物設定が頭にしっかりと入ってい…
◯TVの利用法 私はテレビでの討論やシンポジウム的な番組を見て、終わった後に大して何も得られていないことが、たび重なり、いつしれず,あまり見なくなりました。 創造的な展開のあるものをほとんどみたことがないのです。 最初から、出演者の知識や見解の披露がその役割のようだからです。 そこで触発された閃きや発想などは期待できません。著書を読めばすむことです。 てなことで、最近は、ドキュメンタリーや歴史の部分だけを見て、解説、意見、やりとりは、飛ばします。もちろん、真逆の人もいそうで,そういう人はテレビ人です。 せっかく入念な取材でつくられたような番組も、MCやゲストの発言部分が目立たせられて、バラエテ…
昨日も暑かったです。当地は多少海風が入るので千葉県内でも比較的涼しい方だと思うのですが、それでも最高気温が35℃に達しました。なかなかお目にかかれないような高温度です。東京・都心は40℃手前まで上がったということですが、まったくいつまで続くのやら……です。昼間の外出は控えるようにと、防災無線やテレビニュースで「通達」「指導(命令)」を聞かされますが、何もしないと畑は草だらけです。やむなく、午前中に所用を済ませ、午後から1時間半ほど草刈りにでかけましたが、自宅から400メートルほど離れた畑まで行くあいだに、誰とも(車にも)すれ違いませんでした。帰り途で車一台に追い抜かれたくらいです。みなさん、賢…
無事優勝して世界陸上内定もできました🏅たくさんの声援ありがとうございました。また世界陸上に向けて頑張ります💪 https://t.co/hlxcETvzot — 橋岡優輝 Yuki Hashioka (@th2318) 2022年6月12日 橋岡優輝選手、日本選手権優勝おめでとうございます🎉 【 日本選手権 結果】🔸男子 走幅跳決勝🥇1位 橋岡優輝 8m27(+1.4) 「2回目の跳躍で8m27をマークし、世界選手権の参加標準記録を突破✨そのまま優勝を飾り、世界選手権の代表内定🎉ご声援ありがとうございました‼」https://twitter.com/fujitsu_tandf/status/1…
『パンとサーカス』 古代ローマの詩人ユウェナリスが皮肉った愚民政策の有名な言葉です。 オリンピックというサーカスは開催したかもしれないが、パンはまだ貰っていません。それも「辞めて!」と言っても、無理矢理やられて、「良かっただろ」といわれるようなレイプみたいなサーカスでした。 コロナ禍とは今の自民党にとって便利です。 コロナ対策に専念するから国会を閉じるとか、コロナ対策に専任するから総裁選には出ないとか、そのまま鵜呑みにできますか?もし、いるとしたら、月刊『WiLL』とか月刊『Hanada』といった保守を自称する同人誌の熱心な読者だけでしょう。それは内閣支持率に明確に現れています。ʅ(◞‿◟)ʃ…
はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と六十一 「パン ト サーカス ト ブンダン」 権力を握るシモジモじゃないエライ人たちが、いかなる邪念にも心乱されることなく、一心不乱に心の底から、この国の、この星の、その未来のあるべき姿を、真剣に思い描き、そして、人々に、なぜ、そうであらねばならないのか、を、理解してもらうための努力をしようとしない限り、この世の中に、悲しいまでの分断を生むことは必然、必至。それを避けては通れない、と、真面目レベルのギアを上向きに、一つ二つチェンジして語り始めた、Aくん。 分断、か~。 人々が分断してしまうことに、いかなるメリットも存在しない。というか、メリットなど存在する…
はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と五十五 「パン ト サーカス」② 「まさに、パンとサーカス、ってヤツだ」 「パ、パンとサーカス、ですか」 残念ながら、ナンのことやらサッパリ意味不明だ。 「食糧と娯楽を与えてさえおけば、民衆なんてものはどうにでもなる、チョロい!、という、古代ローマの統治術だ」 なんとなくムカつく。 「この統治術、誰がナンと言おうがとにかく酷(ヒド)い、酷すぎる。でもね、コレって古代ローマに限ったことじゃ、ない」 限ったことじゃ、ない? 「そう、限ったことじゃ、ない。ほんの少しでいい、ほんの少しでいいから周りを見渡してごらんよ。現代社会においてもこの古典的な統治術は、消えて…
はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と五十四 「パン ト サーカス」① 世の中がダークに煮詰まってきた時に、スポーツやらナンやらでの理屈抜きの若き頑張りが、つかの間でも重く暗い現実を忘れさせてくれる、ということがある、とAくん。 そのことで元気付けられたり、勇気をもらったりするのだから、文句など付けようがない、と言い添える。 「有り余る若者たちのエナジーのお裾分け、みたいな、そんなイメージですよね」 「そうそう、それだよ、それそれ、お裾分け、お裾分け。上手いこと言うよな~」 少し、照れてしまう。 「よし、僕も私も、そんな若者たちを見習って、負けずに頑張ろう、って思うわけよ、その時は。ま、そう簡…
私はラプト理論に出会い、固定観念が破壊されるという経験をしました。コロナ禍の在宅勤務中に陰謀論に興味を持ち始め様々な情報を見聞きしましたが、最終的にたどり着いたのがラプト理論でした。そしてこれこそが真実だと直感しました。私はRAPTさんの伝えてくださる御言葉のおかげで、コロナは捏造、コロナワクチンは打ってはいけないということを早々に知ることができました。 RAPT | RAPT有料記事457(2020年4月6日)コロナ・パンデミックをきっかけに、主はイルミナティを滅ぼす計画を実行しておられる。 rapt-plusalpha.com また、2021年3月11日にスタートしたRAPT理論+α RA…
正直言って、羨ましい。 こうも国民感情と投票行動がシンプルに結びつくことが。 国政選挙で投票率が高いのも羨ましい。 政策が投票の決め手にならず、大統領への審判を下すことが民意として顕著に結果として出るのは、政策よりも経済よりも「あの人は許せない」という感情が優先させる故なのだろうか? なぜ、日本が同じようにならないのか? 韓国みたいにコロコロ支持が変わるほうが権力者にとっては困るはず。 だって、落選したらただの人で、そうなるのが一番恐れているのだから。 労働者に占める非正規労働者の割合が4割以上なんだから、その4割が自民党以外の候補者に投票したら? 氷河期世代が自民党以外の候補者に投票したら?…
あと1年となった大阪万博に『春秋(240414)』は思う▼1970年の大阪万博に作家の佐藤愛子さんは「万博嫌い」を公言していたがテレビ局からの依頼を断れずリポート。そのルポルタージュは、相当に辛辣▼開幕直前なのに工事で混乱する会場に辟易。テレビ局の段取りに立腹。会期中はパビリオン前の行列に戦時中の光景を重ね、展示も気に入らず「なにが進歩と調和だよぅ!」▼昨日、あと1年の記念の催しがあった。しかし、膨張する費用と建築の遅れ。前売り券販売の低調▼佐藤さんの憤怒の矛先は日本社会の無責任体質に向けられていた。すべてがヒトゴト。自分のことのように走りまわっているが、失敗してもだれも責任を取らない。「まこ…
戦隊大失格見た。週刊少年マガジン連載作品のアニメ化。既に倒された怪人側なのに、八百長でずっと倒されることをヒーロー側に決められたことから始まる物語。ヒーローが八百長を指示するのはそれがヒーローと呼ばれる者、そしてそのバックにいる者にとって都合の良い状況だからだろう。 — 名無しボウズ (@nanashibouzu) 2024年4月7日 所謂ローマ帝国のパンとサーカスのサーカス部分なんでしょう。ヒーローが胡散臭くて悪役を主役にするというのは特段珍しい設定でもない。むしろネタバラシが早すぎるとまで。メタ的な発言が多いのも、この物語の構造そのものがメタ的であるからでしょう。作画は流石第1話だけあって…
1994年8月、思潮社から刊行された阿部恭久(1949~)の第6詩集。 目次 夜の晴天 ワンピース チープ プラネット パンとサーカス ターザンの年金 ヒトのくぼみ 茶の間 ヒトごと 二十世紀の思い出 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
・亀田俊和氏の勤務先への抗議などは、絶対にやめて下さい。宜しくお願い致します。 ・初めて当エントリーを読まれる方は、亀田俊和 - Wikipediaの他、以下の「呉座勇一事件(呉座騒動)」に関する記事などの、ご一読をお勧め致します。 kensyoiinkai.hatenablog.com kensyoiinkai.hatenablog.com kensyoiinkai.hatenablog.com kensyoiinkai.hatenablog.com ・当ブログへのご意見、ご感想及び情報提供などにつきましては、下記のメールアドレスまでご連絡下さい。場合によっては、謝礼等も前向きに検討致します…
ジョエル・コトキン 訳・寺下滝郎 解説・中野剛志 東洋経済新報社 2023.11.14読書日:2024.2.24 一握りの超富裕層が世界の富の大半を握り、グローバル社会のなかで中流層は没落してデジタル農奴となり、このような状態が世襲化して引き継がれる結果、社会的な流動性がなくなり、階級が固定化して、中世の封建制に似た世界がやってくると警告する本。 まあ、このような格差が広がって、しかもそれが世襲されて固定化するという話は今では珍しくないのだが、それを中世の封建制と比較しているところが新しい。 ヨーロッパでローマ帝国崩壊後に封建制が誕生した経緯は次のようなものだったそうだ。ローマ帝国が滅びると、…
◎桜並木の桜の木。ソメイヨシノの寿命が80年ですので、入れ替え時期を迎えて大半が若木になっています。この時期、桜の花のトンネルで箕面の山と宿泊施設「風の杜」の建物が見えることはなかったのですが、今は、こんな風にまる見えです。 昨日の4月1日4時半ごろ、少し西に傾いた太陽の光を受けて咲いている桜 ★クドカンこと宮藤官九郎さんの脚本で10回の連続ドラマ「不適切にもほどがある」が先週金曜日の3月29日に最終回を迎えました。毎回、劇中ミュージカルが挟まれてユニークにもほどがある!ドラマでした。バックトゥザフューチャーと同じタイムスリップ物語で令和と昭和を行きつ戻りつのお話がとても面白く為になるお話。 …
2024年4月1日(月) フーディンだよ。 紅麴が大変なことになってるね。健康食品だけじゃなくお菓子や味噌、お酒といろんなものに含まれていたんだ。知らなかったよ。 身近にあると言えば思いつくのは「小麦」かな。パン、ラーメン、パスタ、ケーキ、ドーナツ・・・。これだけ囲まれてると「小麦の奴隷」になった気がするんだな~。 問題は、日本で食べられている小麦の自給率がわずか13%ってこと。圧倒的に輸入モノなんだな~。これって危なくない?新型コロナではパンケーキミックスが店頭から消えたことがあったよ。そろそろ本気で「小麦依存」をやめない? 小麦は戦略的物資なんだな~。世界で確認されている39万種の植物のう…
◎水曜日、3月最後のヨーガの日でした。駅前の8階建てのビルの建て替え工事のため4年間、場所を変わらなければならず、この日がこのビルの和室で1985年12月から始めたヨーガの最終日となりました。部屋に入るなり、スタートの時から一緒だったMさんが、駆け寄って来られて、今日を最後にヨーガを止めることにしたとのこと。お連れ合いが入院、わざわざ新大阪近くのマンションから通っておられましたが、ヨーガも来月から中央生涯学習センター内に変わり、月一回となるので、この際、止めてということに。最後なので、帰りのランチを皆さんとご一緒することに。仲良しの母親同士が60歳になってからヨーガを始めたので、娘同士の私達も…
「我々の文明は、自分たちの問題を自分たちでは解決できない。」 これを否定できる人が地球上にいるだろうか? 世界を見渡せば、相変わらず人類はどこかで戦争していて、飢餓は解消されず、貧困に苦しむ人は無くならず、独裁政治の下に迫害され投獄され、理不尽に命を奪われる人々がいる。 文化大革命時代に父を糾弾され殺された葉博士が地球以外に存在する三体なる未知の生命体にメッセージを返答したことから始まる。 葉博士は自分たちで解決できないのなら、宇宙の未知なる人類よりはるかに高度な文明をもつ三体に委ねるしか方法がないという結論に達して、大富豪の息子マイクと共に三体に傾倒していくのだが、その二人を結びつけるキーワ…
相変わらず狐@主席エクソシストは脳内妄想がアフガニスタンらしい:)現実認識能力が失効しているのだろう(か|ね)。取り巻きと世界中にはびこる狐ファンクラブ(奴隷のシソーラス:)らはレミング・・・ですかね。さながら犬笛老人とその信者@募金活動中 さんらの如く:) forbesjapan.com 支那の如くSNSを封鎖する事がどの程度FSB他狐治安維持システムで実現出来ているのかは知らぬが、この辺の緩さ(というか経済・技術力の無さ)でソ連時代程の水も漏らさぬ治安維持体制は今の狐ランドには無理らしい。 www.bloomberg.co.jp これを民主化と呼ぶのか秩序の乱れと呼ぶのかは立場次第なのだろ…
◎雨が降る予報の前日、庭の立金花(リュウキンカ)を切って生けてみました。 1つだけ咲いていた白いのは、三味線のバチ型のものが付いているので、ぺんぺん草と呼ばれるナズナかな。散歩で見かけるのは群落なので、一本だけ見るのは初めて。 ◎分厚い本は、先日奈良の学生仲間の同窓会でWさんから渡された島田雅彦の「パンとサーカス」。厚さ4センチほど、頁数にして557ページ。読みだしたら面白くて今380頁辺り。終わってしまうのが惜しくなっています。 よくこんな内容で小説に書いたなと思うぐらい。対米従属の日本を火箱空也と御影寵児と桜田マリアの3人の登場人物で抉りながら、自由日本を夢想させる(?)という(まだちょっ…
人の手料理が好きなはずなのに、食べられない時がある、信頼してるから食べるのか、食べるから信頼してるのか、どっちなんだろうなー。他者に対する警戒心が強すぎる。 料理、上手下手じゃないんだよな。以前、めちゃくちゃ不器用な人が1時間近く台所に篭りきりで桃クリームチーズを作っていた時があり、私とその人の共通の知人に教えてもらったという一旦お湯につけて桃を剥く、という工程を挟むことによって、さらに遅れていた。 でも、ちゃんと待ってたら出来上がった。なんだかな、楽しかったんだよな。これだけ時間かけて一生懸命作ってくれたものを一緒に食べられてうれしい。上手い下手ではない。誠実だからだ。 でも本当にそれって「…
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