貯蓄の日に『有明抄(241017佐賀新聞)』は思う◆国内3人目のノーベル文学賞は今年もお預け。最初の受賞は川端康成。日本人の心の精髄を世界に知らしめた一方、日ごろは「特異な才能」とも揶揄される金銭感覚があったと◆数々の新語を生んだ大宅壮一は中学の2年後輩で、家族ぐるみの親交があった。「夫妻は大変な浪費家」と◆「貯蓄の日」は制定は52年◆戦後のインフレ抑制を経て朝鮮戦争特需、復興、経済成長に突き進んだ。当世はデフレ脱却から「貯蓄から投資へ」◆この時代、大宅ならなんと命名するだろう。川端のように「カネがなくなってもケロリ」とはいかない。こつこつと貯めたり運用したり、それぞれの人生設計。将来をどう描…