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マイスリー

(サイエンス)
まいすりー

医薬品 睡眠薬。フランスのサノフィ・サンテラボ社(当時、現在のサノフィ社)により開発された。ジェネリック医薬品が存在する。
ハルシオン同様、主に入眠障害に用いられるが、統合失調症あるいは躁うつ病に伴う入眠障害には効果が期待できないといわれている。

【効能・効果】

〈効能・効果に関連する使用上の注意〉
本剤の投与は,不眠症の原疾患を確定してから行うこと。なお、統合失調症あるいは躁うつ病に伴う不眠症には本剤の有効性は期待できない。

【用法・用量】

通常、成人には酒石酸ゾルピデムとして1回5〜10mgを就寝直前に経口投与する。なお、高齢者には1回5mgから投与を開始する。年齢、症状、疾患により適宜増減するが、1日10mgを超えないこととする。

【使用上の注意】

  1. 慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
    1. 衰弱患者(薬物の作用が強くあらわれ、副作用が発現しやすい)
    2. 高齢者(「高齢者への投与」及び「薬物動態」の項参照)
    3. 心障害のある患者(血圧低下があらわれるおそれがあり、心障害のある患者では症状の悪化につながるおそれがある)
    4. 肝障害のある患者(「禁忌」及び「薬物動態」の項参照)
    5. 腎障害のある患者(排泄が遅延し,作用が強くあらわれるおそれがある(「薬物動態」の項参照))
    6. 脳に器質的障害のある患者(作用が強くあらわれるおそれがある)
  2. 重要な基本的注意
    1. 本剤の投与は継続投与を避け、短期間にとどめること。やむを得ず継続投与を行う場合には、定期的に患者の状態、症状などの異常の有無を十分確認のうえ慎重に行うこと。
    2. 本剤を投与する場合、就寝の直前に服用させること。また、服用して就寝した後、患者が起床して活動を開始するまでに十分な睡眠時間がとれなかった場合、又は睡眠途中において一時的に起床して仕事等を行った場合などにおいて健忘があらわれたとの報告があるので、薬効が消失する前に活動を開始する可能性があるときは服用させないこと。
    3. 本剤の影響が翌朝以後に及び、眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがあるので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。

2004年5月改訂(第8版)一部抜粋

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