*認知症の人間の言動は理解不可能か・第6回 (前回←) 前回の話のつづきをしよう。 今回は、「不安、不穏(落ち着きのなさ)、うつ状態」について考察する。 現在、認知症に分類される、アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体型認知症、ピック病、の4つのうちの最初のひとつ、アルツハイマー型認知症を見ている。そのアルツハイマー型認知症の症状として長谷川和夫著『よくわかる認知症の教科書』(朝日新書、2013年)に記述されているものを次のように箇条書きでまとめ、冒頭のA(初期段階)の①から順にひとつずつ、ほんとうに「理解可能」か検証しているところである。 よくわかる認知症の教科書 (朝日新書) 作者:長…