隅田川花火大会は八代将軍吉宗の時代の 「両国川開きの花火」を起源とする日本最古の花火大会である。 両国橋からの隅田川の花火を鑑賞する様子は 葛飾北斎が浮世絵に描いている。 新板浮絵両国橋夕涼花火見物之図 両国橋は寛文元(1661)年に隅田川かかる2番目の橋として建造され、 明治8(1875)年に洋式の橋に建て替えられたのだが 明治30(1897)年の花火大会の際には群衆の重みに耐えきれず、 欄干が崩落し死傷者が出る事故が起きている。 その後、明治37(1904)年と大正12(1923)年に建て替えられ 橋は鉄筋製になったが人々は花火大会が開催されると、 この橋から花火を見ようと集まってくる。 …