企業や国が発行する「債券」や、銀行からの「融資」。その安全性を、私たちはどうやって判断すればよいのでしょうか。その客観的な物差しとなり、金融市場の羅針盤となるのが「信用格付」です。今回は、日本の金融市場を根底から支える、まさに「見えざるインフラ」の担い手、株式会社日本格付研究所(JCR)の第40期(令和7年3月期)決算を読み解きます。設立以来40年、幾多の経済危機を乗り越え、中立・公正な評価を貫いてきた専門家集団は、どのような経営を行い、どこへ向かっているのか。その強さの源泉と未来への航路に迫ります。 20250331_40_日本格付研究所決算 決算ハイライト(第40期) 資産合計: 8,03…