「本の雑誌」が創刊50周年だったそうです。私の生家は文化的不毛地帯でしたから、この雑誌の存在を知ったのは成人してから友人に教えられてのことです。友人の母親がこの雑誌の熱心な読者であるということを聞き、世の中には本を読む「親」というものが存在するのかと驚いたものです。特集では、創刊時からの読者を募集し、応募があった2名の読者の方のインタビューが掲載されていました。創刊50周年の雑誌の創刊時から読者ですから、当然、年代としては70代で定年退職されています。おひとりは小学館に勤めていた元編集者ということですので、出版業界内の人ということになると思います。 もうひとりの方は、出版業界とはまったく関係の…