今井町(奈良県) 奈良県橿原市、近鉄電車の大和八木駅近くの今井町は東西約600m、南北約300mの地域に約1500棟もの民家が集まっている。 そのうち約500棟ほどが江戸時代から近代にかけての伝統的な町家で、重要文化財に指定されているものも8軒も含まれる。 平成5年に重要伝統的建造物群保存地区の指定を受けているが、重文指定の民家があれだけ残っている重伝建地区は他にあるのだろうか。 今井町は今井御堂と呼ばれる称念寺を中心と、周囲に環濠を張り巡らせた寺内町だったが、江戸時代には「海の堺、陸の今井」、「大和の金は今井に七分」と呼ばれるぐらいに大和国では最大級の商業都市に発展した。 その財力の名残りが…