(これはすべてフィクションであることをお断りしておきます) ボタボタポタ… お風呂の水道の蛇口がちゃんと締めていないのか、水がバスタブに落下する音がえんえんと聞こえる。 立ち上がって締めにいかなければならないことはわかってる… しかし、その気力さえもない。 トイレにさえ行く気力がないのだ、どうしてそんなことのために立ち上がる気力があるだろう。 私は、光を通さない厚いカーテンを引いた真っ暗な部屋で、天井を見つめていた。 今が、夜なのか昼なのかもわからない。 時間を見ようにも、時計は物に埋もれて、まず時計を発掘する必要がある。 布団の周りはなんだか熱を帯びたものに囲まれている。 もはや、死ぬ気さえ…