2021年11月に「1」、「2」をアップしたが、私はその後も数学書を読んでいて、この4年弱の間に読んできた5冊をここに紹介する。なお、「本が好き」にレビューも投稿しているので、そこへのリンクも張っておく。以下の紹介文は、一部にレビューを援用しながら新たに書いたもの。 『代数学Ⅰ 群と環』(桂利行、東京大学出版会) 群論と環論の基本的な内容が125ページ(うち本文は100ページ)にまとめられた、代数学の入門的教科書/参考書。なお、この本は『Ⅱ 環上の加群』、『Ⅲ 体とガロア理論』と合わせて、全3巻で学部レベルの代数学の内容がほぼ網羅されているようだ。非常にコンパクトで軽快な本なので、代数学の入門…