大内家臣。土佐守。実名の「弘」は大内政弘からの偏諱か。大内氏の分国支配に吏僚として関わった。安芸国能美島を本貫とする能美氏の出身とみられる。 長門国寺社奉行 豊前国上毛郡郡代 山口の吏僚 参考文献 長門国寺社奉行 「高嶺大神宮御鎮座伝記」によれば、周防山口に今伊勢(高嶺大神宮)の外宮を建立する際、建設に必要な材木銭や番匠・呉丁に支払う作料は、寺社の折紙銭から支給することとなった。永正十六年(1519)八月、「長門国寺社奉行」であった「能美土佐守弘助」に奉書が出されたとされる(「山口大神宮文書」)。 長門国寺社奉行は大内氏が分国各国に定めた国寺社奉行の一つ。管轄国内の寺社・寺社領問題のことを取り…