小学校の先生から社会科(歴史)の授業中やテストで「奈良の大仏を作った人は?」と問われたら、何と答えるでしょうか? 多くの子どもたちは「聖武天皇!」と答えるでそう。でも、もし「お百姓さん!」と答えた子がいたら……。 単純に考えるとこの答えは、設問の主旨を理解していない「間違い」に思えます。しかし、実はこの答えの裏には、歴史を深く理解するためのヒントや、私たちが歴史をどう捉えるかという、非常に奥深いテーマが隠されていると思います。 今回は、この「お百姓さん」という答えを軸に、歴史の見方、特に階級史観に対する考え方について、一緒に考えていきましょう。 「お百姓さん」という答え まず、なぜ「お百姓さん…