中学や高校で、数学が嫌いだった人は多いと思う。私も中学時代は何の問題もなかったが、高校入学と同時に挫折した。数学の勉強が大変な理由の一つは、一度わからなくなると挽回が難しい点だと思う。方程式で挫折すると微分・積分には進めない。高校の科目でいうと、物理もそういう傾向がある。逆に歴史の場合、中世は苦手でも近世は得意、というパターンは十分にありうる。「積み上げの有無」が得意・苦手の鍵の一つといえる。 ところが、高校数学で唯一、独立している内容がある。それは「確率」だ。最近は統計分野も増えてきたのでそれも含まれるが、みんなが覚えているのは確率のほうだろう。袋の中に赤玉と青玉が入っていて順番に取り出すと…