メニュや課題を変えるよりも、その使い方を変えるほうがより精査することができます。何度も同じことを繰り返して、基本を深めていくのが、本当の学び方です。
ここでは、ゼロから始める初心者用メニュがあるのでなく、プロも使えるメニュで行います。 使い方が程度によって違うだけのことなのです。
一人の先生が、全部をやっていたら、その先生が絶対の基準になります。先生と合うか合わないかだけの問題、相性になりかねません。 そうなると、メニュや方法を客観視することができなくなるのです。そのことに気づかなくなるのです。
大切なことは、トレーナーに合わなかった人は、なぜ合わないのか、 どうすればよいのかを徹底的に検証することです。これは、メソッドやメニュにも通じます。 優秀な人はどこでも優秀なので、どこにいても伸びるのはあたりまえなのです。 問題は、そうでないケースです。それこそが、トレーニングの必要性だからです。
次の目的に対して、どういうギャップがあって、そのギャップはどういうメニュで克服していけるかをみていくことです。
人によって、状態は全く違うので、どんなメニュも適している人もいれば適していない人もいるのです。一概に、何をやるべきか、とはいえません。
A. それを見つけるために使ってみるというのが、大切だと思います。それには、あなたの目的や、あなたのレベル、それと、そうしたメソッドがどのぐらい合っているのか、その辺に接点をどうつけていくのかです。それこそが最大の難関ですから、習いに行く人が多いのです。
A.理想的な歌い方というのは、トレーナーが歌って示してみれば、それはトレーナーの声によるトレーナーの歌い方ですから、そのまま自分に当てはまるわけではありません。それをまねようとすると、悪い癖がついてしまうことも少なくありません。 ですから、トレーナーが思い浮かべている理想的な歌い方ができるように、メニュが与えられることになるわけです。その上で、あなたの理想的な歌い方に近づいていくのであればよいと思ってください。
A.共鳴と発音というのは、同じ方向にありません。共鳴をよいもので揃えていくと、発音は不明瞭になりますし、発音をくっきりと区別できるようにすると、どこかの共鳴は、最もよいものとは違ってきます。 そういうことをしながら、両方をどういう割合にするのか、あるいは、うまく伴うところがどういうことなのかを、身体感覚の変化とともに学んでいくのです。 ですから、急に両方を完璧にするのは無理です。もしそれができるということなら、こうしたメニュやトレーニングは必要がないということです。
A.自分なりにそのメニュが合うように変えてみるとよいかもしれません。何らかのギャップがあるのですから、そのギャップを少しでも小さくしてみるということです。 例えば、胸の位置を上げてといわれて、そうするとうまくできなくなるのであれば、その半分しか上げないようにするようにする、などです。