奈良県桜井市外山(とび)の山あい、鳥見山の北麓にひっそりと鎮座する宗像神社。外山は、『日本書紀』の記述にも登場する「金の鵄(とび)」が地名の由来と考えられ、古墳群が広がる丘陵上に位置している。 茶臼山古墳 宗像神社の前にも、前方後円墳の初期にあたる「茶臼山古墳」がある。 宗像神社は福岡県が総本社で、古代からの大和と九州との関係を思わせる。桜井市の宗像神社参道に立つ二重の鳥居は、時を隔てる結界のように静かに佇み、訪れる者を古代の気配へと誘う。玉砂利の上を歩くたびに、樹々の間から差す木漏れ日が石灯籠を照らし、薄緑の苔に命を吹き込むようだ。 境内に入る前には、この桜井が能楽発祥の地である記念碑がある…