山野・野生系 【Step2. 民俗学における山の脅威】 ~民間伝承に潜む大自然の脅威~ 前回は、平安・鎌倉時代の古典文学に記録された猛獣たちをご紹介しました。 今回足を踏み入れるStep2では、時代を問わず日本全国の山村や、猟師(マタギ)たちの間で口承として語り継がれてきた、生々しい民間伝承の中の怪猫たちに迫ります。 昔の日本人にとって、深く険しい山は「異界」そのものでした。 道に迷えば命を落とし、暗闇には得体の知れない獣が潜んでいる。そうした自然環境への根源的な恐怖が、最も身近な肉食獣である「猫」の姿を借りて具現化したのが、彼らなのです。 獲物を惑わす森の狩人 「山猫」 人里離れた深い森に棲…