香水を買った パッケージに踊る「恋」の文字を見た瞬間、目を逸らせなくなったのは、かれこれ半年ほど頭から離れない人のことをまた反芻してしまったから、だ、たぶん、 脈がないことはわかってる、し、それ以前にこれは恋愛感情なのか、自身でもはっきりしてない 諦めるでもなく、さりとて積極的になるでもなく、淡い想いをただ裡で燻らせるばかりで、ときどき焦れったくなることがある そうやって焦げ付いた結果、が今日の衝動買いというわけなのだ どっちだっていいです、どうなっても受け入れます、って顔をしておいて、無意識の底では叶うことを願っている、 しかも自身は傷付かなくていいように、うまく誘導できないかな、って身勝手…