最近、ビジネスにおける創造性とは何かを考え直すために、「センスメイキング」について論じた本を読み直している。そんな中で、文化的な探索に基づいて洞察を深掘りしながらアイディアを生み出すことを提案しているクリスチャン・マスビアウの『センスメイキング』は興味深かった。 ただし、この本は、「センスメイキング」について、今日一般的なものとはやや異なる独特の定義に基づいて論を展開しているので、まずはその整理が必要であろう。 今日の日本において「センスメイキング」の定義として一般的に知られているのは、例えば以下のようなものであろう。 「センスメイキングは未だ発展中で、その定義自体も多様だ。しかし筆者の理解で…