話すのがうまい人は、実は話す前に“考えていること”が違う――本書を読みながら、この言葉の意味が深く腑に落ちました。「どう伝えるか」より前に、「何を見て、どう整理し、どう判断するか」が圧倒的に大事。コミュニケーションの本というより、“考える技術”の本に近い一冊です。 今回は、その中で特に響いたポイントを3つにまとめます。 1 「事実」と「解釈」を必ず分ける 普段の会話や仕事で混同しがちなのが、この二つ。本書では「頭のいい人ほど、まず事実だけを並べ、そこから離れて解釈を考える」と語られています。 たとえば「会議がぐだぐだだった」というのは解釈でしかない。事実は「終了が予定より20分遅れた」「結論が…