乙巳年六月朔日。摂氏23.4/24.9度。霧雨(1mm)。湿度最大95%とまことに不快なる一日。朝日新聞に掲載された「憲法の水脈」と題する古関彰一先生の論及「憲法と歴史の教訓生かすには」について、その記事要旨をメモにしておいたところ(富柏村日剩)その古関先生の『 虚構の日米安保 - 憲法九条を棚にあげた共犯関係』(筑摩書房)を読む。 気が付けば、日本の戦後70年とは憲法が目指した「立憲国家」から、政府が安全保障問題すべてを取り仕切る「行政国家」に、つまり政府の閣議で全てが決まる国家になってしまった。 - 明治憲法に於いて陸海軍の指揮権(統帥権)は天皇にあり(明治憲法の規定ではなかつたが)統帥に…