帯広の朝も早く始まった。 前夜に食した豚丼が美味かったので朝食もこれを――と思っても、朝、それも早朝から開いているところはほとんどない。 そんな中、「ぶた八」という店が帯広駅構内で弁当を販売していることを知り、散歩がてら買いに行ったのだけれど、ネット上の情報では六時から営業となっているのに閉まっている。 まだ雪が残り日の出も遅いこの時期、恐らく営業時間も七時頃からに変わっているのだろうと想像できたが、それまで待てば確実に開くわけではないし、待ち時間も決して短くなかったことから諦め、おとなしくコンビニでパスタとサラダを購入してホテルへ戻った。 この日の旅程は(も?)単純で、根室本線の列車二本を帯…