昨夜、偶然観た「真夜中のカーボーイ」のワンシーンが現実を動かし、来客の使ったバスタオル、フェイスタオル、シーツ、ブランケットを車に投げ込みコインランドリーへ向かったことで、心まで洗われた。雨は何日も、洗濯籠の底にため息を積もらせていた。湿った空気は部屋だけではなく、心の襞まで濡らしていた。観た映画の片隅で、回り続けるコインランドリーのドラムがふと私を呼んだ。「そうだ。」その一言で、曇天は少しだけ薄くなる。ぐるぐると雨の日々を洗い、熱い風は沈んだ気持ちまで乾かしてくれた。洗面所いっぱいの洗濯物は洗われ、気持ちよく乾燥した。軽くなったのは布ではなく、私の胸の奥だった。空はまだ曇っている。それでも今…