原題:BLOW-UP
1967年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。
監督:ミケランジェロ・アントニオーニ
ポストアポカリプスもの。人間が滅んだ後のセカイ。仏教。人類は無に至るべき。 人類滅亡後、人間は魂・骨・肉体の3種類に分かれた。 魂は月で月人となり、骨は地上で宝石人となり、肉体は海で軟体動物となった。 物語は月人が宝石人を襲撃してきて、それと戦うという構図から始まる。 だが月人は輪廻の呪縛から解脱し無に帰ることを目的としていたのである。 最終的に肉や骨は魂になる道を選び、主人公フォスによって無に帰される。 フォス自身は星の滅びを見届けた後、人類とは無縁の新たな鉱物生命体と生きることになる。 人類のどうしようもなさの成れの果てとそこからの救いとしての無と新たな生命を描く 人類最悪の種の性質以下整…