2016年4月14日午後9時26分。熊本県を中心に、最大震度7の激震が襲いました。しかし、それは序章に過ぎませんでした。 わずか28時間後の4月16日午前1時25分、さらに大きな本震が発生し、熊本と大分の広範囲に甚大な被害をもたらしました。この連続した震度7の地震により、熊本城の石垣が崩れ、阿蘇大橋が落ち、多くの家屋が倒壊しました。 被害は死者273人、負傷者2,809人、住宅被害は20万棟以上に及びました。この地震は、日本の災害史においても特異な「前震・本震型」として記憶されることになります。 発災の瞬間――二度襲った震度7 4月14日夜、突然の激しい揺れが熊本市、益城町、西原村を直撃しまし…