お題「人生で一番古い記憶」 小さい頃の記憶のうち、どれが一番古い記憶なのかわからない。はっきり「これ」って言えるもんだろうか。 自意識 母におんぶされている写真。「あっ、写真撮られてる」という自意識があって、ちょっとお澄ましした記憶。アルバムに貼られているので、記憶を反芻して覚えているのかもしれない。昭和30年代であるので、母の髪型、服装、町の風景、写真の色あせがまさに「昭和」だ。写真を撮っているのは父。母がとても綺麗で嬉しそうに笑っている。 子守りさんの家 子守りさんの家の畳まれた布団の上に乗っかっている記憶。私を生んだ後、母は体調を崩した。産後鬱のようなものだったのだろう。父は、母は家で育…