古い学校資料は単なる研究資料にとどまらず、在校生や卒業生、地域住民のための教材になり得ます。学校資料は、研究者や周年記念行事の担当者が使用するまで「死蔵」にとどめるのはとても「もったいない」ことです。積極的に活用することで、教育活動はもちろん、教職員の校内研修や学校運営にもつながります。 「資料に出会わせば自然と教材となる」と言いたいわけではありません。学校長のリーダーシップのもとで、所属教員が協力して教材化する必要があります。教材化するには、教員集団による教材研究と教育課程編成の活動が必要です。必要があれば、研究調査の助言者としての研究者や、資料保存管理の専門家であるアーキビストや学芸員など…