自由な市場経済は、経済を発展させます。しかし、それは全体的な効果です。GDPが増えればいい、経済成長率を上げることが経済学の目的だと考えている人はそれでいいかもしれません。全体が経済成長することは、必ずしも個々の部分が繁栄することではありません。例として、国内の経済を見て下さい。例えば、日本国内では、ヒト・モノ・カネの移動は完全に自由です。完全な自由経済圏です。そこでは、高度な経済成長がもたらされました。(最近は、「失われた30年」ということが言われていますが)でも、数十年間、首都圏への一極集中の問題が指摘されてきましたが、まったく、解決されていません。ほとんどの大企業が本社をもつ東京都は、豊…