僕は昔から、僕だけ”できない”と思う場面が多かった。それは実のところ、学校における授業において頻発していたものだ。 最たる例は、僕は黒板に書いてある情報を書きとれない、ということに尽きる。正確に言うなら、書いてある文言をそのまま書くのに、強い抵抗があったのだ。 だから僕は、定期テストシーズンに入るたび、学校の先生方から厄介者にされていた。その理由は簡単で、ノートを提出しないためだ。(これは今も承服致しかねる) ではなぜノートが出せないかというと、黒板に先生が書いたものを忠実に筆写したという意味であるならば、そもそも僕はノートなど一切取っていないためである。 書いてあることをそのまま転写してどう…