前回のセミナーでは、「疲労・過労・慢性疲労症候群」をテーマにしました。その中で、疲労や慢性疲労症候群と自閉症、うつ病に共通するキーワードが「脳内炎症」だと紹介しました。 つまり、脳内炎症を抑えれば自閉症やうつ病の改善に役立つ可能性があるのです。私たちの身体にはもともと炎症を抑える免疫システムがあります。衛生環境が良くなり過ぎて、炎症を抑えるシステムが働く必要性が薄れ、その結果として自閉症やうつ病だけでなくアレルギー疾患も増加しているという説があります。(衛生仮説) 病気によって、炎症の発生の仕方に違いはありますが、自閉症の専門家、うつ病の専門家、アレルギーの専門家、リウマチなど自己免疫疾患の専…