『万葉集』にある山上憶良の秋の七草を詠んだ和歌。 萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 姫部志(をみなえし) また藤袴 朝顔の花 さて、この中で食べることが出来るのはどれか? 葛湯・葛餅・葛切りでおなじみの葛。食べているのは葛の根っこ。細かく砕いて水に晒し、沈殿したデンプンが葛粉。 どこにでもある雑草だが、ツルは「葛布」という布になる。花は「葛花(かっか)」という二日酔いの漢方薬になる。根は食用だけでなく「葛根湯」の材料にもなる。 高村光太郎の詩集『道程』の中に「葛根湯」という詩がある。 かれこれ今日も午(ひる)といふのに何処とない家(うち)の中(うち)の暗さは眼さめず格子戸の鈴(りん)は…