『侍従長の回想』藤田尚徳 講談社学術文庫 侍従長の回想 (講談社学術文庫) 作者:藤田尚徳 講談社 Amazon なんとなく読んでみたくなってタイトル買いをした。 第二次世界大戦終戦時の昭和天皇の侍従長の記録。1年半ほど。 いよいよ日本の敗戦が色濃くなってきたころからの陸海軍のごたごたとポツダム宣言を受諾するまでの内部事情。 そこに出てくる人が本当に体温を以て描かれていて、ただの記録に思えないのだ。 不敬であるかもしれないが、昭和天皇がとてもかっこいいのだ。人間として本当に敬意を抱くのだ。 自分の伯父たちは戦争に行っていた。本の中にも出てきたけど、天皇のお住まいを長野に移すという噂、伯父からも…