「早くして」「効率よく動いて」「ムダをなくそう」 そんな言葉が日常にあふれている現代。気づけば私たちは、どこか焦りながら日々を生きているように感じます。 少しでも早く、少しでも多く、少しでも上手に──。それが正しいと思い込んで、一直線に答えを出そうとしてしまう。 でも、私は介護士という仕事を通して、思うようになりました。 「ときには、あえて遠回りすることが、一番の近道になることがある」と。 だから私は今、「遠回りの達人」になることを目指しています。 介護の現場に“近道”はない 老人ホームで働いていると、日々、さまざまな入居者様と向き合うことになります。 認知症のある方、身体に不自由を抱える方、…