時折口ずさんでしまうのだが、歌詞の内容にそぐわず、短調の曲調が気になっていた。 https://www.ujokinenkan.jp/ujo_noguchi/song13.html 調べてみると、野口の出身地、北茨城ではゴキブリのことをコガネムシと呼ぶ習慣があるようで、これはゴキブリのことを歌った詩である、との解釈を見つけた。温かい部屋で食べ残しのある金持ちの家にゴキブリが寄ってきている、との解釈である。おどろおどろしい曲調ともマッチしているように感じる。 歌として発表されたのは、1926年3月のことだが、詩集として発表されたのは1922年7月号の月刊「金の塔」だ。この前後に発表された詩は、例…