〈息を引き取るまで川島なお美は、やっぱり川島なお美のままでした〉 これは川島なお美の夫であるパティシエ・鎧塚俊彦氏が、妻の最期をFacebookに綴った文章だ。 彼女が胆管ガンのため、54歳という若さでこの世を去ったのは、2015年9月24日。 鎧塚氏の言葉通り、おそらく自宅を一歩出た瞬間から24時間「川島なお美」を見事に演じ切り、最後までその信念を貫き通した女性だったように思う。 彼女は青山学院大学在学中の1979年、アイドル歌手としてデビュー。 その後、1981年にスタートした深夜ラジオ番組のDJとして女子大生ブームの先駆けとなり、タレントとしての知名度は急上昇。 しかし、本人が望む女優へ…