第2話は「貞明(さだあきら)と綏子(やすこ)」という題名。陽成院が詠んだ歌で唯一残っている「つくばねの」の歌(13番歌)の背景を描いている。 筑波嶺(つくばね)の 峰より落つる みなの川こひぞつもりて 淵となりぬる(陽成院)https://hyakuninisshu.sakura.ne.jp/13.html かつて業平と恋仲にあった高子の子どもが貞明(さだあきら)。彼は、9才で帝位につく(陽成天皇)が、17才で退位させられ陽成院となる。彼にこの歌を詠ませたのは、綏子の深い愛情と、子どもの頃に業平から得た助言だったというのだ。 陽成院と綏子の出会いは過去に遡る。幼くして帝位についた貞明は、わがま…