大好きな曲、ベートーヴェンのラズモフスキー1番を聴いて、親密なアンサンブルの醍醐味を味わった幸せな一夜だった。 今年結成50周年というタカーチ四重奏団の演奏会、神戸女学院小ホールにて。 プログラムは ハイドン「弦楽四重奏曲作品作品74−3〈騎士〉」 ヤナーチェク「弦楽四重奏曲第1番〈クロイツェルソナタ〉」 ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第7番〈ラズモフスキー第1番〉」 チェロの方は創立メンバーとのことで、50年間四重奏団の支柱であり続けたこと自体が稀有のことだろう。 最近メンバーに加わったという若いヴィオラ奏者の、積極的に前に出てくる姿勢をチェロが柔らかく受け止め、古い要素と新しい要素が絶妙の均…