ツバキは、縄文時代の遺跡から種が見つかっている日本原産の植物です。「冬の花」という印象が定着しているように思えるのですが、開花期は2~4月。春先に咲く「春の花」でもあります。 固く緻密なツバキの材木は「将棋の駒」の材料となり、茶花として茶席で珍重される他、種は椿油に、木灰は日本酒の醸造に使われます。花にも葉にも薬効があるなど驚くほど用途が多彩。 ところで、昆虫がいない冬に開花するツバキは受粉をどうするのかなと思ったのですが、メジロなどの鳥が媒介するそうです。花にくちばしを差し込んで蜜を吸うときに受粉するわけですね。ちなみにツバキの花には、人間が吸って味わえるほどの蜜の量があるそうです。私は吸っ…