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ヴァルター・ベンヤミン

読書

ヴァルター・ベンヤミン

う゛ぁるたーべんやみん

1892-1940

ドイツの批評家、文学者

ユダヤ系の裕福な家庭に生まれる。

第一次世界大戦中にスイスのベルン大学を卒業。

1925年論文ドイツ悲劇の根源』をフランクフルト大学に教授資格論文として提出するが受理を拒否される。一説によればあまりにも難解な論文だったためらしく、後年ハンナ・アレントが「資格審査に関係した紳士方が、後に、この仕事の一言も理解できなかったと語っているとすれば、それは掛け値なしの本音と受け取ってよかろう」と語ったという(法政大学出版局ドイツ悲劇の根源』解説)。

1920年代にはマルクス主義に接近するが、パサージュショーウィンドウが普及した1850年フランスの商店街)への着目など、単純な資本主義批判ではなく、消費文化論の先駆け的な評論も多い。

1933年ナチス政権発足後はフランスに亡命

ドイツ軍によるフランス占領後の1940年、ほかの逃亡者とともにスペイン経由でアメリカへの亡命をはかるが、スペインの国境警備員からナチス秘密警察に引き渡される危機に陥り、服毒自殺した。

研究分野は、ドイツ悲劇、ユダヤ教古典(タルムード)、メディア論、翻訳など幅広く、ハッシシ(大麻)吸引の実験を行なったこともある。

代表的著作に『暴力批判論』『一方通行路』『複製技術時代の芸術作品』『歴史の概念について』『パサージュ論』など。

主要な作品は晶文社「ヴァルタ−・ベンヤミン著作集」、岩波文庫ベンヤミンの仕事」などで読むことができる。