光源氏33歳の夏から35歳冬の話。 源氏の息子夕霧が、12歳で元服を迎えた。 しかし源氏は夕霧を敢えて優遇せず、六位にとどめて大学に入れた。 同じ年、源氏の養女斎宮女御が冷泉帝の中宮に立后する。 源氏は太政大臣に、右大将(頭中将)は内大臣になった。 立后争いで源氏に敗れた内大臣は、 大宮に預けている次女雲居の雁を東宮妃にと期待をかけるが、 彼女は共に育った幼馴染の従兄弟・夕霧と密かに恋仲になっていた。 これを知った内大臣は激怒し、雲居の雁を自らの邸に引き取ると宣言。 大宮を嘆かせる。 邸への引越し当日。 諦め切れない夕霧は密かに、雲居の雁へ逢いに行く。 涙ながらに別れを惜しむ二人。 そこへ女房…