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同調

サイエンス

同調

どうちょう

判断・態度などを含む広義の「行動」に関して、他者、あるいは集団が提示する標準や期待にそって、それらの標準と同一あるいは類似の行動をとること。集団成員による同調は結果として集団内に斉一性をもたらす。*1

社会心理学における同調行動研究の流れは以下のようになっているようです。

アッシュ(同調行動)

ドイッチ(同調行動への2つの影響過程:情報的影響と規範的影響)

チャルディーニら(規範の2分類:命令的規範と記述的規範

アッシュの実験(Asch,S 1951年)

 被験者単独では簡単に正解できる、「棒の長さの同じものを判定する問題」において、被験者が回答を行う前に数人のサクラが誤回答をすると、被験者の正答率が急激に下がることが示された。

ドイッチの実験(Deutsch,M)

 アッシュの実験を発展させ、回答をみなの前で行う条件と、他の人に見られないで回答を行う条件にわけたところ、他の人に回答を見られない条件では誤答率が下がることがわかった。また、あらかじめ自分の回答を手元に書いてから他の人の回答を聞き、自分の回答を表明する、などの条件もおかれた。

 これらの実験から、同調には、なにが正しいのかを純粋に判断する手がかりとして他者の判断や行動を参考にしているという面(情報的影響)と、他者からうける社会的な力*2である規範的影響の二つがあることを示した。

チャルディーニら((Cialdini,Kallgren,&Reno 1991年)

 人が規範にそってある行動を行う際には、直接にそれを命じる『命令的規範』が存在するからだけではなく、まわりのたいていの人がしている、という認知から、『そうすべきだ』という『記述的規範』が発生する、という理論。


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*1:参照:社会心理学小辞典(有斐閣

*2:たとえば、賞罰や発生する利害などもあげられるが、実際の賞罰などがなくとも同調は起こる。チャルディーニの部分を参照。