1992~1993年に日本を含めたPKOが民主選挙に貢献したカンボジアは、現在、経済力を背景とした中国の影響力が増し続け、民主主義も後退しています。2017年には最大野党のカンボジア救国党を政府権限で解党させるなど、民主主義国家としてはありえないほどの独裁者の横暴が目立っています。フン・センが事実上の最高権力者の地位に約40年間も就いており、2023年の現時点で世界最長政権とも言われます。昨日行われた選挙でも、必然的に与党が圧勝し、フン・センの息子に最高権力が移譲される見通しです。30年前、カンボジアに民主主義を育てるために日本は貢献したはずですが、いつの間にか民主制の反対の世襲制が育ってしま…