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2011-06-23 政策のための科学

国際フォーラム 新たな政策形成プロセスの構築に向けて

2011年6月22日、文部科学省が「国際フォーラム 新たな政策形成プロセスの構築に向けて〜科学技術イノベーション政策における「政策のための科学」の推進〜」を開催しました。

私はUstreamの中継とtwitterととぎれとぎれに見ていただけで、話の中身まではちゃんと把握していませんが、とりあえず、twitterのまとめを作りました。

政策のための科学の重要性は多くの方々が認めるものの、具体的にどうなるのか、まだ私自身理解していない。今後の動向に注目したい。

2011-06-14 第4期科学技術基本計画見直し案、パブリックコメント始まる

第4期科学技術基本計画見直し案、パブリックコメント始まる

震災を受けて見直しが進んでいた答申「科学技術に関する基本政策について」見直し案に関する意見募集がはじまりました

プレスリリース(PDF)

政府は、科学技術基本法に基づき、科学技術の振興に関する施策の総合的かつ

計画的な推進を図るため、科学技術の振興に関する基本的な計画(科学技術基本

計画)を策定しています。

平成 23 年度から開始される第4期科学技術基本計画に関しては、この度の東北

地方太平洋地震を受けて再検討を行うこととなりました。総合科学技術会議に

おいて検討を進め、その案が作成されましたので、この度、国民の皆様から広く

ご意見を募集します。

意見募集ページ

https://form.cao.go.jp/cstp/opinion-0020.html

募集期間

平成 23 年6月 14 日(火)〜平成 23 年6月 26 日(日)

意見募集文書

参考資料

原子力の安全性向上に関する取組について」等がかなり書き加えられています。

科学ジャーナリスト賞受賞記念の講演会開催

 ディスカヴァー社長室ブログでご紹介いただきましたように、去る5月17日、私榎木は「博士漂流時代」にて日本科学技術ジャーナリスト会議より科学ジャーナリスト賞を受賞いたしました。

 これを記念して、講演会を開催させていただくことになりました。

第24回ディスカヴァーブッククラブ 2011年6月17日(金)科学ジャーナリスト賞2011 受賞記念 博士が変える、明日の日本 『博士漂流時代』 榎木英介さん

2011年6月17日(金)19:30〜(開場19:00)、場所はディスカヴァー・トゥエンティワン 3階大ホールです。

 お話する内容は、本の執筆のいきさつや本の内容とともに、震災後に博士はどうあるべきかといったことについて触れたいと思っています。

 先日の授賞式では、ニコニコ動画に「クネクネする」と書かれたように、緊張するとお見苦しい点があるかと思いますが(苦笑)、どうぞふるってご参加ください。

2011-06-06 コミュニケーションを担うのは誰か

6月第一週ニュース

以下メルマガに掲載したニュースの一部です。

■政治と科学

 平成23年科研費補助金分・基金分)の配分について

http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/1306543.htm

 「科学技術政策における東日本大震災への対応」

http://www8.cao.go.jp/cstp/output/shinsai.html

 「東日本大震災で被災された研究者への支援情報など」

http://www8.cao.go.jp/cstp/saigai/index.html

 我が国における「国連持続可能な開発のための教育の10年」実施計画の改訂について(お知らせ)

http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=13859

■産学民の動向

 大学に個性的学部名増える 全入時代に生き残りをかける

http://sankei.jp.msn.com/life/news/110606/trd11060608060004-n1.htm

 大学もせっせと節電 夏休み前倒し・スパコン抑制

http://www.asahi.com/national/update/0531/TKY201105310301.html

■科学と社会

 政策提言「日本の復興と科学技術外交

http://www.takeda-foundation.jp/asia/cmt_policy_proposal_20110516.html

 10年目の理系エリート高「SSH」、3年後には200校へ

http://sankei.jp.msn.com/life/news/110602/edc11060217160004-n1.htm

■生きる 生命、食をめぐる問題

 携帯電話電磁波「発がんの可能性も」 WHOが分析

http://www.asahi.com/science/update/0601/TKY201106010707.html

▼Radiofrequency electromagnetic fields are possibly carcinogenic

http://www.iarc.fr/en/media-centre/pr/2011/pdfs/pr208_E.pdf

■諸外国の動向

 Scientists on trial over L'Aquila deaths

Seismologists charged for giving apparent reassurances on Italian earthquake risks.

http://www.nature.com/news/2011/110601/full/474015a.html

■道を選ぶ

 2002年のロバーツ・レビュー提言への進捗状況 -博士課程学生・研究職員のキャリア開発-

http://scienceportal.jp/reports/england/1106.html

■読み物、エンターテイメント

 「政府から独立した国際委員会の立ち上げ早急に」

政策研究大学院大学 教授、前日本学術会議 会長 黒川 清 氏

http://scienceportal.jp/highlight/2011/110603.html

 サイエンスコミュニケーション図書館,そして大震災

長神 風二,池城 かおり

http://www19.atwiki.jp/nagami?cmd=upload&act=open&pageid=14&file=61(06)Nagamipdf20110526.pdf

■加わる

◇科学技術政策研究レビューセミナー

 ・日時:2011年6月17日(金)14:00〜18:15 (開場13:30)

 ・場所:文部科学省文部省庁舎6階 第2講堂

     〒100-8959 東京都千代田区霞が関3-2-2

  http://www.nistep.go.jp/review/rv110617/rv110617.html

◇国際フォーラム

 新たな政策形成プロセスの構築に向けて〜科学技術イノベーション政策に

 おける「政策のための科学」の推進〜

 ・日時:2011年6月22日(水)10:00〜15:30 (開場9:30)

 ・場所:文部科学省講堂(中央合同庁舎第7号館 東館3階)

  http://www.hakushu-arts.co.jp/policy/program.html

◇科学における知識生産プロセス日米ワークショップ

 ・日時:平成23年6月23日(木)13:15〜17:50(予定)

 ・場所:文部科学省文部省庁舎6階 第2講堂

  http://www.iir.hit-u.ac.jp/iir-w3/reserch/sgk_conf.html

◇近未来からの招待状「ナイスステップな研究者2010からのメッセージ」

 ・日時:2011年6月30日(木)13:30〜17:30

 ・場所:文部科学省文部省庁舎6階 第2講堂

     〒100-8959 東京都千代田区霞が関3-2-2

   http://www.nistep.go.jp/conference/nt110630/nt110630.html

コミュニケーションを担うのは誰か

 この欄でも何度もお伝えしてきたが、震災サイエンスコミュニケーションが問われている。

 原発事故をどう解釈するか、放射線の人体への影響はどうなのか…

 こうした人々の「知りたい」という要望はまさに切実であり、今だにそれは大きな要望でもある。

 こんな中、重要な役割を果たしたのが、個人でボランティアとして情報発信を続けた、物理学者を中心とする科学者の方々だ。

 早野龍五氏のtwitterのフォロアーは2000人台から震災後に15万人に増えた。この他、野尻美保子氏、菊池誠氏、水野義之氏、伊東乾氏なども、フォロアーが万の単位に達している。

 それはウェブ2.0時代を表すものかも知れない。Twitterのようなツールを使い、科学者や専門知識のある人が情報を発信し、それが市民に伝わる。組織というより身軽な個人だから、状況に即座に対応できたのかもしれない。

 しかし、それを手放しで喜んでばかりもいられない。

 野尻美保子氏は、個人で1万人を超えるフォロアーに対応する精神的な重圧を述べている。

http://nojirimiho.exblog.jp/13571296/

TL上に表れる不安や疑問に答え,資料を提示し,現状でより優先されるべき事項について語っているあいだに,フォロワーの急増が始まった.直接mention(問いかけ)をされてきた方は,みなたいへん心配され,また怒っていた.このような状態は,一般には非常に危険である.これまでのTweetの流れを知らない人が多数参入することによって,フォロワーとの相互理解が低下し,ちょっとした一言をきっかけに多くの人の信頼を失う事例は多い.

一方でTwitterでの情報発信は,「個人店主」の成功によるものがほとんどであり, フォロワーが増えれば増えるほど,その負担が過重になっていくのである.

 発言は拡散し、記録に残るから、批判も受ける。

 牧野淳一郎氏は、Twitterで情報発信を続けた物理学者が、放射線の影響を少なめに見積もっていると指摘している。

http://jun-makino.sakura.ne.jp/articles/future_sc/note103.html#rdocsect191

 御用学者などというレッテルも、こうした情報発信をした科学者に向けられる。

 もちろん、批判は重要だろうし、ボランティアだろうがなんだろうが、発言に責任を持つのは当然だ。

 とは言うものの、こうした状況が続けば、情報発信を行うモチベーションがなくなっても不思議はない。やめても責めるわけにはいかない。

 震災直後から率先して情報発信を続けてきた菊池誠氏は

まともな科学者はすでにそういう反応に嫌気がさしてきて、象牙の塔に戻るつもりでいるから、これからは科学者を頼らずになんとかするということになるのでは

リスクコミュニケーションという分野があって、何か研究しているらしいので、そういう人たちがもっときちんと仕事してくれないと。科学者に「コミュニケーション」求めても無理ですよ。科学者コミュニケーション能力でなっているわけではないからね。

と述べる。

http://togetter.com/li/144089

 リスクコミュニケーションも含め、科学者と社会をつなぐ媒介者に対する要望は多く聞かれるし、それが、リスクコミュニケーションの関連分野であるサイエンスコミュニケーションにも向けられる。

 しかし、同様に「失望」する人は多い。リスクコミュニケーション科学コミュニケーションは十分な役割を果たしていなかったと・

 私自身、サイエンスコミュニケーションを掲げるNPOの代表であったこともあり、決して他人ごとではない。果たしてどうすればよかったのか、考え続けている。

 ただ、ふと考えてしまう。

 ボランティアNPOとして情報発信を続け、その責任を負うというのは、野尻氏が述べるように並大抵のことではない。

 サイエンスコミュニケーションを担う人達の多くは、ボランティアか、あるいはたとえ大学の職にあったとしても、任期付きの不安定な職に就いている。まさに社会が切実に求めていることを、こうした人達に依存してよいのか…

 これは「新しい公共」にも向けられる懸念だ。公共、インフラといった、人々が生きていくのに極めて重要なことを、ある種脆弱なNPOなどに任せてもよいのか…

 Twitter上で情報発信を続けた科学者が、大学や研究機関の教授、准教授であったことは、象徴的なことのように思う。もちろん、教授位の学識がないと情報発信ができない、ということでもあろうが、不安定な立場であったら、果たしてできたのか。

 「サイエンス・コミュニケーターは職ではなく役割である」と言われるが、もし、中間者が切実に世の中に求められているのなら、その必要性に見合うだけの地位や権限を、必要だと思う人達が与えるべきではないか…

 非常に厳しいサイエンス・コミュニケーター批判が多方面で起きているが、地位も名誉もなく批判だけある、そんな「火中の栗」を、自発的に拾いに行く人がどれだけいるのだろうか。それは「ないものねだり」ではないのか。

 とは言うものの、批判を含めて注目を集めているということは、そこに必要性があり、機会もあるということだ。

 ソーシャルビジネス、コミュニティビジネスが若い人達を中心に関心の的になっているのは、そこにやりがいなどの意義を見出すと同時に、それで食っていくということに対する充実感のようなものもあるのだと思う。

 ボランティア中心のサイエンスコミュニケーションが脆弱さを超え、公共を担う存在になるためには、「飯を食う」ことにも向きあう必要があるのではないかとも思う。

 言うは易く行なうは難し。課題は山積だが、諦めずに道を探りたい。