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Ideology Japan(英語ブログ)
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2016-01-24

まるで「北朝鮮みたい、中国みたい」というのをやめるだけでなく、まるで大日本帝国みたいとも言うな!

「まるで中国、北朝鮮」と言うのではなく、「まるで大日本帝国」と言おう。 - 村野瀬玲奈の秘書課広報室


日本の悪いところを表現するために、「北朝鮮」なり「中国」なりが持ち出されるとしよう。その際にまず指摘されるべきなのは、そのようなイメージは、現実の朝鮮民主主義人民共和国や中華人民共和国とは無関係に浮遊しているということだ。それらの国に不正義がないということではない。というか、不正義はどこにでもある。正義の役割はまさに、どこにあっても、いつなんどきでも、不正義を嗅ぎつけ、告発することにある。したがって、正義ある限り、正義が果てるまでは、不正義はある。いつだって。どこだって。


第二に重要なのは、日本がまずあって、それが「北朝鮮」なり「中国」なりに比されるのではないということだ。そうではない。そうしたイメージを構成的外部とすることによって、日本なる同一性が立ち上がるのだ。本来、日本は「北朝鮮」や「中国」とは_異なり_、自由で民主的で人権が保障される平和国家である・・・。ところが安倍によって脅威にさらされている。こうした物言いによって、日本という一つの本質が作られる。「北朝鮮」でも「中国」でもない、また安倍の脅威にさらされている日本というイメージ。それは、あらかじめあるものではなく、そのような排除や脅威によって初めて事後的にあったことになるのだ。


では、たとえを大日本帝国に置き換えてみよう。そうすることによってどのような効果が発生するか? 言うまでもなく、「戦前」と「戦後」をわかつ境界線の幻想である。ここにおいて「戦前」は悪魔化され、それを構成的外部として「戦後」がでっち上げられる。自由。民主。人権。そうしたデマカセは、「戦前」との対比によって意義を持つ。安倍がいる。軍靴の音がする。まるで「戦前」みたいだ。これでは「大日本帝国」だ。


こうして日本は、本来は自由で平和で民主的であるが、安倍という悪魔の使いによって、「大日本帝国」の使いによって、危機にさらされているかのような演出が成立する。まったく、話があべこべだ。


日本は、1945によって切断されることは、実際にはなかった。あなたは、苦しくないのか? あるいは他者を苦しめているという自覚はないのか? 「戦前」みたいなんじゃない。日本とは、ずっとずっとそうなのさ。


安倍のせいにしてはならない。「戦前」と「戦後」という区分自体がナンセンスだ。そのままつながっている。続いている。それ自体がそのまま悪であるものが。


そのような認識を獲得するならば、つまり幻想ではなく現実によって日本をとらえるならば、答は一つだ。悪は、悪い。悪いものを打倒しよう。


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2016-01-07

朝鮮の核開発を支持する

核は悪だ。一つとしてあってはならない。


とすれば、答えは決まっている。核全廃である。


どういうことか?

核不拡散ではだめだということだ。

それは、日米韓を含む大国の核独占を固定化する策略である。


既に地球を何千回も破壊できる核がある。

ついさいきんの3.11も甚大な被害をもたらした。


世界平和。


あなたがそれを望むなら、核のない世界を望むなら、

放射能の拡散をおそれるなら、核不拡散は答えではない。

核全廃が答えだ。


朝鮮民主主義人民共和国は、建国以来、他国を侵略したことがない。

今回の実験に際しての声明でも、自ら先じて核兵器を使用する

意図がないことを明瞭に強調している。


もちろん将来の保証があるわけではない。

他のどの国家とも同じように、朝鮮はこれまでも方針を

変えてきたのであって、これからも変わるかもしれない。


また、意図せずとも武器は危険だ。暴発するかもしれない。

アメリカの核兵器でさえ、老朽化した設備と技術で管理されている。


しかし問おう。あなたは、大国が一方的に虐殺を続けることを望むのか?

世界平和を望むのか?


キューバ危機を思い出そう。本当に危なかった。

しかし回避された。

これは、偶然に偶然の幸運によるが、究極的には、

双方が核を保有していたからである。


相互に確約された破滅(MAD)。


それが冷戦を冷戦たらしめ、大国はもっぱら局地的熱戦に

専念し、おびただしいものたちを殺した。


イラクに何がおこったか?

リビヤに何がおこったか?


対してイランはどうか?


朝鮮が実際に核開発を行っているかどうかは確実にはわからない。


しかし、まず、そう宣言することで、外交上のテコになる。

つまり侵略されにくくなるということだ。


また、本当に核兵器実用可能になる可能性があると

日本などの大国が考えたとすれば、抑止力となる。


日本に対して責任を負うものがすべきことは決まっている。

自衛隊や米軍を打倒することだ。

そしてそれは、朝鮮側の外交上のテコであるとか抑止力であるとかに

関わらず、倫理的問題である。


核に抑止力なんか、実はない。

侵略戦争をとめることができるのは、人間の責任、つまり自由だけだ。


とすれば、朝鮮の核開発の有無や進行具合について

あれこれ考えている場合ではない。

考えるべきは、日本国内の数十機の原発や、安保のもとで

世界のどこにでもとどいてしまう核兵器をどうするかということだ。


世界平和。核のない世界。戦争のない世界。

核施設や実験によって労働者、住民が被害を受けることのない世界。

可能か不可能かはわからない。

できるから目指すのではない。

倫理がそれを強制するから、可能である可能性をつくりだすのだ。

なぜならば自由に縛られているからである。

倫理によって、自由を強制されているのだ。







日本国内の不正義は、もう限界をこえている。

私が精神科の診察でよく話すのは、もう、

これまでなかったくらいひどいです、ということだ。

そして次の外来でまた同じことを言う。

底までおちたと思ったら、底がぬける。

その繰り返しである。


日本国内の不正義は、もう限界をこえている。

そして限界は逃げ水のようだ。

今回の事件を口実として、またそれが、既にあったそれが

進むだろう。


これに反対しなければならない。


ということを訴える同じ文章で、私は朝鮮の核開発もしくは

そのジェスチャーを支持する。

そんなことをしたら、まさに不正義の被害を受ける者たちに

迷惑がかかる。

しかし、日本人極左が何かを言ったことを口実に限界を

越えて越えて行く者たちは、どうせなんだって口実にするのだ。

また、朝鮮国家が悪いからといって在日朝鮮人が迫害されてはならない

といった言い方は、穏当なようでいて、分断を強いる暴力だ。


だから言いたいことを言おう。

言える安全圏にある者がまず率先して。

朝鮮の核開発を支持すると。


そして私のやるべきことは自衛隊と米軍を倒すことだ。

それが、朝鮮の核開発を阻止する唯一の倫理的な回路である。

2015-12-28

「「慰安婦」問題」日韓妥結反対行動@外務省前/高校「無償化」差別問題抗議@文科省前

入院中の精神科病棟から外出許可を得て、霞が関にむかった。今日、ソウルで日韓外相会談が行われていたからだ。これを書いている午後7時時点の報道では、遺憾にも既に日韓政府は被害者を愚弄するような合意にいたったようだ。私は日本民族系の日本国民男性として日本帝国主義・植民地主義・家父長制にマジョリティの位置からに責任を負う立場であるので、まず日本政府に抗議する。

外務省正門前についた私は、とりあえず以下のプラカを置いて座りこんだ。

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日韓外相会談による「妥結」に反対!

日本は「慰安婦」制度について事実を認め、謝罪と賠償、責任者処罰、真相究明などをすべきだ!

請願書を用意していた。しかし、事前の電話でも、現地の警備員にも、受け取りを拒否された。郵送いただきたいとのことだ。そこで、2回にわたって以下の請願文を大声で読み上げた。

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請願書

2015年12月28日

岸田文雄外務大臣

石兼公博外務省アジア大洋州局長

請願の趣旨

「慰安婦」問題に関して韓国政府と加害を重ねるような無責任な「妥結」をしないことを要求する。また、被害者や挺対協など支援者の告発を真摯に受け止めること、事実の認定と真相究明、被害者への誠意ある謝罪と賠償、加害者らの処罰、記憶の継承を行うことを閣議や国会に提起し、必要な立法や政策立案措置をとることを要求する。要求に応ずることの可否に関わらず、以下の各点について書面による回答を末尾の住所まで郵送いただきたい。


請願の内容

1. 現在報道されている日韓「妥結」の方向性は、極めて悪質なものである。もし報道されているような内容となるならば、たとえ合意に達しても再協議を韓国政府に申し入れよ。

2. これまで日本政府は日本軍性奴隷制度の被害者を愚弄する態度をとり、加害を重ねてきた。また、挺対協など支援者を厄介者のように扱ってきた。これを改め、真摯にその訴えを受け止めること。

3. 日本政府は自ら関係する公文書を公開せよ。また5で述べる立法措置によって実効性のある「慰安所」利用経験者や責任者を含む関係者への聞き取りを実施するなど、日本軍性奴隷制度の実態解明につとめた上で、日本や国際的な歴史学を参照しつつ、日本国家として事実認定を行え。なお、同制度の被害者は日本を含むアジア太平洋地域、オランダなどに存在する。地域や民族などによって文脈が異なることに留意すること。

4. 「女性のためのアジア平和国民基金」は誠意ある謝罪でも賠償でもなかった。誠意を示すには、3の事実認定に基づく法的責任を認めることが前提となる。時間がかかるとしたら、既に歴史学で通説となっていることをまず認め、さらなる真相究明を約束した上で謝罪し、法的責任による賠償を行うことを要求する。もとより、それは国交のない朝鮮民主主義[人民]共和国を含む全地域の被害者に対して行われなければならない。

5. 「慰安所」利用者や政策立案者、各レベルの責任者を処罰する立法措置をとること。

6. 在ソウル日本大使館前の「平和の碑」や米国各地の「慰安婦」像撤去要請を直ちに撤回せよ。合わせて、日本各地に謝罪し記憶するための記念碑、博物館、資料館、図書館、研究機関などを設置せよ。


常野雄次郎(つねの・ゆうじろう)

住所

[略]

実のところ、日本軍性奴隷制度について詳しく知っているとはとても言えない。しかし、東京タワーを指して富士山だと言う者がいたら、登山経験乏しく建築についてよく知らない私でも、違うと言うことができる。日本は、そのレベルで間違っている。そしてそれは意図的だ。悪い。知識が少ないのではなく、悪い

その悪に対して責任を負う私は、日韓外相会談の結果にうちひしがれている。


外務省をあとにして、文部科学省に向かった。高校「無償化」における差別問題について抗議の意思表示をするためだ。ここでは、以下のプラカを置いて、ただ座っていた。

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高校「無償化」で朝鮮学校・無認可校・中退者・中卒者を差別するのをやめよう

ローソンで封筒と切手を買い、請願書を入れて投函した。

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19世紀に登場した日本は、1945年の敗戦をへてもなお滅ぶことなく、悪をまきちらしている。家父長制もびくともしそうにない。それに対してマジョリティの位置から責任を負う一人である私は、安穏と日々を消化している。いったい、テラ豚丼はいまどこにあるのだろうか? いったい、革命はどこでおきているのだろうか? いったい、私は何を恐れて本気でたたかうことをためらっているのか。

日本は、家父長制は、1945年に本当の意味では敗北せず、そのまま栄えている。倒そう。否定(私を含む人によっては自己否定)しよう。日本を、家父長制を、打倒しよう。




明日、退院である。


↓ぜひお読みください。

【連載]暴行・セクハラ暴言事件@一橋大学ーー悪に対して中立であることは何を意味するか? 第1回 袴1号と袴2号、第一の暴力 - 催涙レシピ


本日の行動記録動画

http://twitcasting.tv/yujirotsu/movie/227972934

(大声で請願文を読み上げているのは[1:11:40]ころより。他はだらだら。)


関連エントリー

朝鮮学校「無償化」除外と北朝鮮への経済制裁について - 催涙レシピ

(2010年時点では朝鮮民主主義人民共和国の略称として「北朝鮮」を用いていました。改めて自己批判します。)

2015-12-21

サヨクVS警察VS「中立」漫才やったよー@石原慎太郎講演会場前@一橋大学

石原慎太郎の講演会が開かれるとの情報を得た。数年前、都庁で石原と戸塚宏が対談したとき、抗議すべく友人と待ち合わせていたにも関わらず寝坊するという失態を演じた私は、これ幸いとばかりに大学解体連盟東京支部を結成し、以下のような声明を発表して主催者である一橋大学の学生たちに中止を要求した。


石原慎太郎講演会@一橋祭反対第一次声明(賛同署名募集/転送・転載歓迎) - 催涙レシピ


これには以下のような賛同とコメントをいただいた。


賛同署名ーー「石原慎太郎講演会@一橋祭反対第一次声明」 - 催涙レシピ

(当初よりも増えているので、既にご覧になった方もお読みください)。


学生たちは中止を拒否したので、実際に抗議行動を行うこととし、以下の声明を出した。


【第二次】石原慎太郎講演会@一橋祭反対声明ーー抗議行動のよびかけ【転載転送拡散歓迎】 - 催涙レシピ


下のYouTube動画は、当日の様子を記録したものである。


D



この抗議行動の総括については、いずれ文章にすることになるだろう。だが、それよりも先にやることがある。


【連載]暴行・セクハラ暴言事件@一橋大学ーー悪に対して中立であることは何を意味するか? 第1回 袴1号と袴2号、第一の暴力 - 催涙レシピ


上の人権侵害事件についての連載を続けることだ。デモ中に弾圧があったらいったん止まって抗議すべきように、石原講演会開催への抗議を目的とする運動であったとしてもその過程で仲間が攻撃されればそちらが優先事項となる。


実際、動画をアップしたのも、途中で浮き上がってくるテロップによってこの連載の宣伝をすることが主要な目的である。


人民よ。

連載に注目せよ。

2015-12-11

【連載]暴行・セクハラ暴言事件@一橋大学ーー悪に対して中立であることは何を意味するか? 第1回 袴1号と袴2号、第一の暴力

11月1日、私たち大学解体連盟東京支部と協力者は一橋大学西本館にいた。二つの目的があった。シンポジウム「日本軍「慰安婦」問題とどう向き合うのか」(Yoいっしょん)に参加して学習すること。もう一つは、翌日の【第二次】石原慎太郎講演会@一橋祭反対声明ーー抗議行動のよびかけ【転載転送拡散歓迎】 - 催涙レシピを宣伝するビラまきを行うことであった。26番教室に到着したのは12:30ころだったろうか。その後、数時間にわたり、私たちは人権侵害を経験することになる。

以下に書くのはその顛末である。動画などの物的証拠はここでは示さないが、事実にあたる事項に関しては私たち自身の言動や例外的な匿名の情報源を除いて、必ずXは○○と言ったとか、YによればZはxxをしたという書き方をしてある。つまり、確認ないし反証に開かれていることに留意していただきたい。たとえば、以下に登場する袴一号の言動は、如水宝生会に問い合わせることができる。なお、この文章には暴力と性的侮蔑の表現、そしてさらに深い苦しみの場面が登場するので注意されたい。


26番教室受付で、私たちはビラまきの許可を求めた。会場内ではご遠慮願いたいということであったが、入り口付近でのビラまきは快く承諾してくれた。この場所を選んだのは、翌日の石原慎太郎講演会問題に関心をもってくれそうな人が集まると思ったからだ。

しばらくビラをまいていると、一橋祭運営委員がやってきて、ビラまきを禁止すると通告してきた。根拠を尋ねると、回答を拒否された。ただ「お願いします」の一点張りである。他に撒いている人もいますよと指摘すると、あれは全て祭に関連のあるもので、さらに政治的内容のものは一切認めていないという。大学に積極的意義があるとすれば、その一つは自由に政治的なビラまきができることである。この常識に反することを例外的に要請するのであれば、根拠が示されなければならない。ではあなたが立つことを禁止するので座ってくださいお願いしますと言うと、苦笑いされた。じゃあお互い様ですねということで、ビラまきを続けた。

シンポ教室入口は一つなので、複数の人員は必要ない。シンポスタッフは、別の教室付近でも分担してビラまきをすることを勧めてくれた。そこでAは、同じ西本館24番教室(一橋新聞と卒業アルバムにみる戦争と一橋生)付近でビラまきを始めた。しばらくするとその教室から出てきた人より移動を要請されたため、Aは25番教室(一橋宝生会・如水宝生会)付近に移動した。

すると、一橋宝生会・如水宝生会の袴姿の男が、排除を意図してか、Aの背中をドンと小突き、Aは体が前に出た。これに対して、Aは「私の体に触らないでください」と言った。するとそばにいた別の男が、「誰がお前の汚い体なんて触るか」と声を荒げた。「日本語がわからないのか」という暴言も聞こえてきた。男たちは最後まで名乗らなかったので、さしあたり、登場順にそれぞれ袴一号、袴二号と呼ぶことにしよう。後になって、私は肖像権があることを承知していると告げた上で、公益性と犯罪性を重視してこの男たちを撮影した。

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袴一号(後ろの男性は公務中の大学職員)

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袴二号

ここまでが長く苦しい一日の第一幕である。これが第一の暴力だった。この暴行やセクハラ暴言について価値判断するために、これ以上のいかなる説明も飾り言葉も必要あるまい。

というわけで、話を先に進める。

Aは一橋祭運営委員の岡本まゆ香(おかもと・まゆか)に事情を説明し、対処を要請した。時刻は間もなく13時になろうとしていた。このとき、「慰安婦」問題シンポ教室付近にいた私は、Aの様子を見に「一橋宝生会・如水宝生会」教室付近に移動してAと合流した。その時点で私は事の次第を把握した。塩川雄基(しおかわ・ゆうき)運営委員も加わった。Aは同じことを塩川に話した。


A:対処お願いします。

塩川:あ、はい、じゃあ注意しておきますー。

A:注意じゃないです。

私(常野雄次郎(つねの・ゆうじろう)):注意ってことじゃなくて、犯罪ですよ。

塩川:あでも我々もあなた方に注意した・・・。

私:関係ないでしょ!

A:私は、手は出してませんし。

塩川:今ビラを配られていて。

私:たとえば犯罪者に対してだったら何をやってもいいってことですか? そうじゃないでしょ。

塩川:どういうことですか?

私:私たちが、あなたたちのルールに従わなかったからといって、私たちが[袴たちから]被害を受けてもいいっていうふうにはならないの。あなたが言ってることめちゃくちゃですよ。

塩川:いやでも、まあ、我々もだからそれを厳重注意しておくという・・・。

A:厳重注意ってどういうことですか? [キャンパス]構外でしたら、私が警察に届けたら、警察が出てくることですよ。犯罪なんですよ。

私:とりあえず捕まえてくださいよ。だから、私たちは暴力をふるえないので。

塩川:わかりました。いや、じゃあちょっとすみません、ここに・・・。

私:特定しましょう。その男性。

塩川:いやここで、ビラ配布をされていたというのを伺ってきたんですけども。

A:ええ。

私:ちょっとその問題もういいので。

塩川:いやもうよくないです。

A:いや私、どうしたらいいんですか? こんな暴力振るわれたままで。


Aは悲痛な声をあげた。

このままではどうしようもない。犯人も逃げてしまうかもしれない。

そこで私たちは、自ら宝生会の教室を覗き込んで、加害者を特定することにした。ところが、中にはたくさんの袴男がいて、Aには見分けがつかなかった。


連載第1回は、ここまでにするとしよう。この文章は、私が文案を作成し、話し合いによる修正を加えて公開するものである。私の怠惰や、現在入院中であるといった事情によりこれから先も時間がかかるかもしれない。

第2回に向けて、一つの問いを立てておこう。

もし、あなたが電車内で痴漢被害を訴える人をみかけたとする。実際に可能かどうかはともかく、そのときすべきことはなんだろうか? あるいは、あなたが駅員だとする。ある人が、この人から痴漢されましたと言って男をつきだす。男はその事実を認める。あなたはどうするだろうか? あなたの同僚はどうするだろうか? 上司は?

そして、もしあなたが「痴漢はいいことだと思いますか? 悪いことだと思いますか? それともどちらでもないと思いますか?」と問われたとする。なんと答えるだろうか?

さらに、今度は自分が被害者だったらと仮定してみよう。誰も何もしてくれない。放置される。ニヤニヤしながら傍観される。そしてこう言われる。「いいとも悪いとも思いません。中立です」。どの駅員からも。どんな、どんな、ねえ、どんな気持ちになる?


この連載は、あくまでも事実を報告することを目的とする。ただし、ところどころ上のような想像が必要となる。事実の意味を理解するために。


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大学解体連盟東京支部は、この連載の終了をもって解散する。もしこの事件についてなんらかの対処をすることになった場合は、新団体を立ち上げる。それまでの連絡先は、以下の通りである。


連盟メールアドレス:iaudtokyo@gmail.com


「もし」と書いたが、対処できるのか、どう対処するのか、できないのかということは、ひょっとしたらこの連載にどんなリアクションがあるのかないのか、読者からどんな人が現れるかにかかっているのかもしれない。現在のところ、私たちは孤立し、傷つき、疲れていて、どうしたものか途方にくれている。

p.s.

さまざまな形でこの連載を拡散してください。よろしくお願いします。