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2015年08月16日

SEALDs 彼の地にてかく戦えり SEALDs 彼の地にてかく戦えりを含むブックマーク

俺の名前は野間直人。大学6年生。趣味はデモデモばかりしていて就職できるかって?大丈夫公務員試験対策はバッチリだし、おじは吹田市の民主党市議だから、選ばなければ仕事ぐらいいくらでもある。さて、今日も国会前でデモだ。反レイシズム、反原発、安保、やることはいっぱいだぞ!

「なんだアレは?」

空には竜。陸には甲冑を身につけ槍を持った歩兵。そしてエルフ娘。エルフ娘とかオタクの家父長的妄想かと思ったら本当にいるんだ。はじめ、家父長的ファンタジー世界の住人たちは新大久保で強制連行されてきた在日韓国朝鮮人の方々を虐殺している在日特権を守る会の隊列につっこんでいった。いいぞ!もっと、しばけ。レイシストたちをしばきぬくんだ。とか思っていたら、家父長的ファンタジー軍団は、強制連行されてきた在日韓国朝鮮人の方を殺し始め、レイシストではない一般市民の人々をも血祭りに上げていった。

「やつらには、右も左もないのか」


家父長的ファンタジー集団は移動をはじめ、彼らは国会前にまでやってきた。

「やつらの力を使って国会を占拠しましょう」

「だめだ。やつらは思想がない。在特会といっしょだ。しかもあのアホそうな顔を見てみろ。やつらには安保のことも原発のこともわからないぞ」

「アホって言葉差別用語よ」

「わかった。言い換える。知的にチャレンジドなマイノリティの方々には政治はわからない。やつらと組むことはできない」

たしかにやつらは無思想な単なるアナーキストだった。証拠に家父長的ファンタジー世界の住人たちは槍で炎でわれらがデモ隊に襲い掛かってきた。

「くそ、このままでは民主主義が死んでしまう」

いったいどうすれば?そうか、いい手があるぞ!

「よし、一旦、皇居に逃げ込め!そこで態勢を整える」

私たちは皇居に一旦逃げ込んだ。しかし、これが悪かった。ネトウヨたちは皇居に転進した我らを「サヨクデモ隊が皇居を占拠しようとしている!国体がやばい!」とツイッターやチャンネル桜で喧伝した。たしかに天皇制は日本の癌ではあるが・・・。私たちは警察に囲まれて一斉検挙された。逃げ延びた同志たちは新宿駅で反撃に転じたものの、家父長的ファンタジー世界の住人を虐殺すべくなし崩し的に、憲法論議を経ないで、憲法学者の意見も聞かないで、アジアの声を無視して、動員された自衛隊によって撃破された。新宿での抵抗闘争を、第二次新宿騒乱と呼ぶ。


「ふあぁぁ」

と大きなあくびをする。吹田市の窓口業務は本当に退屈だ。なんせ生活保護申請にきたレイシストをしばくだけでいい。

生活保護在日だけだって言っているだろ!」

と角材でネトウヨを追い払う。本当にやつらは貧乏人だ。


SEALDsは強制的に解散させられた。安倍は、家父長的ファンタジー世界の進攻を奇貨として、自衛隊権限を、憲法論議を経ないで拡大させた。アジアの声はまたも踏みにじられた。そして安倍は、われわれの皇居への避難を口実に民主主義的傾向のある諸団体を治安維持法によって解散させた。この結果社民党は議席数を減らし、ついに議席数は1となった(法規制ではなく選挙結果のせいかも知れない)。さらに安倍は、アベノミクス第123番目の矢として、自衛隊ファンタジー世界派遣し、ファンタジー世界は日本の植民地と化した。入植や直接投資結果、景気は回復し、減った分の労働人口は、ファンタジー世界からの移民でまかなうのだそうだ。安倍ファッショ的な政策と、近視眼的経済政策は、ポピュラリズムを喚起し、ついに安倍晋三の支持率は180%を超えた(産経新聞調べによる)


SEALDsの解散以降、私は吹田市の職員をやっている。おじのコネクションのおかげだ。体制側に加担するのは正直くやしかったが、なあに、体制側の内部から体制そのものを変えてやればいい。

「だから、生活保護はネトウヨにはやれないって言っているだろ!」

ゲバ棒を振り下ろそうとして、ふと手を止めた。中国で作った貧乏くさい服を着ていたが、申請に来た人間はネトウヨではなかった。彼女はエルフ娘だった。


エルフ娘は生活の困窮を訴えた。

エルフ人間ではないので、労働基準法も労働者派遣法も適応されない。私たちには基本的人権がない」

エルフのほとんどは、介護や飲食チェーン店や野菜農家で時給100円以下で働かされている」

介護施設では老人たちや職員によるセクハラと女子社員によるイジメが激しい」

「飲食チェーンではオークたちと一緒に働いている。オークたちは粗暴だが真面目で体が強く、よく働いてた。ある日オークが仕事でミスをした。次の日から、オークは仕事場に来なくなった。それと同時に店では塩ネギ豚丼のフェアが開始された。吐きそうになった」

「群馬県のキャベツ畑では中国人研修生と一緒に働いていた。日本名をつけられ幸子と呼ばれていた。魔法で雑草を引いていたら、殴りつけられた。『真心がこもっていない』と。日本人は何を考えているのかわからない」

私は怒りに震えた。日本人は歴史に学ぶことなく、太平洋戦争中にアジアの方々を苦しめたのと同じ方法で、異世界住民たちを苦しめているのだ!

あべしね!」

「AbeShiNe?」

エルフ娘は私に尋ねた。戦うべき時だ、という意味日本語だと私は彼女に教えた。いい言葉ですね、とエルフ娘はたどたどしい日本語で返した。エルフ娘は住む場所がないというので、私のマンション(公務員宿舎。3LDK。家賃5円)に泊めてやることにした。エルフ娘は私のハウスキーパーとなった。


数日後、SEALDs時代の友人が吹田市市役所に尋ねてきた。

「おい、GATEの先はひどいことになっているぞ」

虐殺か?」

「そうではない。橋下徹の手下どもが跋扈している。右肩下がりの維新は、大阪以外の支持区域を広げるべくGATEの世界選挙運動をはじめている。」

「なに?」

安倍だけではなく、橋下によっても、民主主義は包囲させられようとしているのか」

「そうだ。GATE世界の土人どもに民主主義を教え込まないと、日本だけではなくアジアさえも危ない」

「まて、土人は差別用語だ」

「わかった訂正する。土人ではなく、サバルタンと呼ぶことにする。俺は、彼らサバルタンに民主主義を教え、彼らを啓蒙することによってGATEに後背地をつくり、日本の民主主義を奪還する。おまえも手伝ってくれるか。」

「いや、俺は・・・」

俺には生活がある・・・。しかし、どうすれば・・・。と俺は上司のほうを向いた。70年代安保に参加した上司は顔を上げた。

大丈夫仕事をやめる必要はない。ちゃんと出勤簿には判子を押しておいてやる」

公務員世界には、かつてこの国の革命を夢見た人々も多い。上司もその一人だった。

「よし!SEALDs再結成だ!」


家父長的異世界、GATEの向こうの世界での啓蒙活動は、やはり困難であった。われわれはゲバ棒を持ち出したが、サバルタン守旧派には重装歩兵騎兵隊がついていた。仕方ないので、われわれは自衛隊から奪った機関銃火炎瓶で対抗し、見事に彼らの世界革命の火を少しずつ灯すことができた。領主や騎士階級宗教的指導者に三角帽をかぶせ、彼らの階級的な罪を自覚させ、サバルタンに裁判を自ら起こさせ、GATE社会に民主化された地域を拡大させていった。地域住民子どもたちには、憲法9条のパンフレットを配り、平和の大切さを教えていった。われわれは、異世界のチェゲバラだった。


しかし、われわれが主導しているうちはGATE世界の真の民主化は訪れない。異世界の住人たちの中に、彼ら自身リーダーを作りださないと、革命は永続しない。ハウスキーパーエルフ娘に、「このあたりに良いトレーニング施設はないか?」尋ねた。エルフ娘は「山奥に大魔法使いが使っていた山荘がある」という。大魔法使いの名前はアサマというのだそうだ。アサマ山荘


SEALDsの首脳部と、GATE世界で見込みのある若者たちは、その山荘で民主主義的なトレーニングを開始した。自らを民主化させるための、軍事的キャンプだった。トレーニング凄惨を極めた。食べることも、寝る時間も惜しみ、私たちは憲法の前文を暗唱しつづけた。行軍の掛け声の「あべしね。あべしね。あべしね」の声が山奥に木霊する。

エルフ娘は

「このあたりにはドラゴンがすんでいる。実は昨日、ドラゴンと鉢合わせた。憲法9条を唱えるとドラゴンは微笑んでどこかに飛んでいった」

と語った。

エルフ娘やドラゴンにさえも、憲法9条は有効なのだ。と思うとうれしくなった。

次の日、エルフ娘が仲間たちに責められていた。エルフ娘が耳にイヤリングをしているのは、非民主主義的だというのだ

「家父長制の性奴隷め。従軍慰安婦のおばあさんたちに申し訳ないと思わないのか」

エルフだと?オタクは性的なマイノリティじゃないぞ!むしろ抑圧者だ」

イヤリングを作っているのは中国人だぞ。中国人民の資本主義的抑圧にお前は手をかしているのだ」

生命自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」

「すべて国民は、法の下に平等であつて、人種信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的経済的又は社会的関係において、差別されない。」

口々にSEALDsのメンバーたちと異世界住民たちは罵声を浴びせながら、エルフ娘を殴っていく

エルフ娘は「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」と唱えたが誰も聞いていない。

おい、こいつ妊娠しているぞ、と上野千鶴子を読み始めたオークが叫ぶ。全てのメンバーが俺のほうをみた。俺はゲバ棒をもった。エルフ娘の腹を思いっきりたたいた。

婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。」

次の日、私はだまって山を降りた。途中でドラゴン出会う可能性も考えたが、どうでもよかった。GATE世界から現実世界に戻った。また、公務員の生活を始めた。

もどって数年が経った。GATEは閉じてしまった。入植者は置き去りにされたが、すぐに日本人は、震災も原発事故も戦争もわすれてしまったように、入植者のことも忘れてしまった。安倍は相変わらず政権に居座っているが、飽きられたせいか支持率は思わしくない。おかげで社会民主党は議席数を1→2に増やした。秋には選挙がある。橋下は政界に復帰するし、小沢はまた新党を立ち上げている。エルフやオークたちは、労働組合をつくって時給を300円にまでに引き上げた。私は窓口業務の実績を買われて出世し、いまは違う業務をしている

「野間君、あれ」

職場で付き合っている女の子が外を指差す。この子も昔はSEALDsだった。婚約はもう済ませてある

あべしね、あべしね、あべしね、あべしね、あべしね・・・・・・

安倍死ね、とかなんか古いよね、と女の子がいう。私も、ただ懐かしいだけだった。あべしね、はあの日の闘争言葉だった

私は市役所の外に出た。空に穴が開いている。「GATE」が再び開いたのだ。バブル期に作られた、コンクリートうちっぱなしの玄関の前には、旗を掲げるオーク、プラカードをもった重装歩兵と、スピーカーを掲げた騎兵たち。GATEが開き、異世界からやってきて、かつてはこの日本で虐殺を行い虐げられた人々。彼らは、またこの地にやってきたのだ。「あべしね」を合言葉

その先頭には、かつて私のもとにいたエルフ娘がいた。彼女はドラゴンにまたがっている。ドラゴンには「憲法9条を守ろう」の横断幕が掲げてあった。エルフ娘がこちらを見た。私は、彼女に言うべきだった言葉を思い出せずにいた。エルフ娘が「あべしね」とつぶやく。ドラゴンの口の奥の炎が光る。また、あの季節がやってきたのだ。

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2014年08月22日 艦これは福祉

艦これは福祉 艦これは福祉を含むブックマーク

提督もっとわたしを頼っていいのよ」

と言って雷が財布を取り出す。

いいよ。おごるよ。

僕は500円を券売機に入れた。並みの牛丼を二つ。

座る。

黙って券を出す。

店員も僕も目を合わせない。

かすれて聞こえない「いらっしゃいませ」の声。

ありがとう提督。私を誘ってくれて」

うん。

たまには雷と一緒にいたくて。

だって初めての艦娘だから。

提督今日はかっこいいね。ううん、いつだってかっこいい。」

雷と二人なのに、お冷が一つしかこない。

店員を呼んでもう一つコップを持ってきてもらう。

微かな音。

舌打ち?

提督。仕方ないよ。店員さんは一人だもん。きっと忙しいのよ」

忙しい。ライン。漬物。揚げ物。怒号。ババアの声。トラック。箱詰め。衛生。期限。

そんなものコンビニで売れるのかよ。

弁当詰めの工場

「店員さんは、この戦場で一人でしょ。」

そうだ。いつだって仕事場は戦場だ。

「でもね。私たちはチームでしょ。鎮守府に帰れば、第六艦隊の娘も空母の人も戦艦の人もいる。」

店員が二つの牛丼を持ってくる。

「ごゆっくりどうぞ。」

皮肉だろうか。

雷が僕の牛丼に紅ショウガを山盛りにしてくれる。

いちいち気がきく子だ。

「でも、ね。今日は二人じゃない。そういうのも、うれしい」

雷の頭を撫でる。

甘い香が鼻の奥をくすぐる。


「なんだてめえ。なめてるのかよ」

「どうしてネギ抜き頼んだのにネギが入っているんだよ」

「散々またして、これかよ。店長呼べ店長」

「はあ?いない。殺すぞてめえ。バイトだけでやっているとかありえねえ」

「おい、レジ開けろや。賠償金だ賠償金。早く払えや。」

俯いて黙っていた店員が、何かを握った。

そして振り下ろした。

もちろん、それは12.7mm連装砲ではない。

DQN客は大破したのだろうか、沈没したのだろうか。


「ごめんね、牛丼食べるのはやっぱり無理みたい。石油とか弾薬じゃないと。」

うん。いいよ。わかっているから。

僕は雷の分の牛丼をかきこんだ。


さすがに二杯分の牛丼は腹にもたれる。

この分だと朝飯を抜きにしてもいいぐらいだ。

500円か。

なんだかんだいって安いな。


夜の国道を雷と歩く。

雷はさっき牛丼を食べられなかったことを、まだ申し訳なく思っているようだ。

だから僕は、雷の手を引いた。

抱きしめた。

エアロパーツのついた車が、パトカーに追われている。

4つのライトが僕と艦娘を照らす。

始業まであと20分。

15分前には入らないと怒られるから、あと5分。

その5分間。

僕は雷を抱きしめた。


僕には自由があった。

三つの分岐


牛丼屋の熱源。

工場の熱源。

艦娘の熱源。


何かに繋がれたシステム

繰り返し繰り返す作業。


資源とは僕の時間だった。

資源とは僕の労働だった。

僕らの愛は、知っていた。


艦娘が沈み、入れ替わるように、僕もまた沈み、また誰かが入れ替わる。


初めは驚いていた雷だったが、次第に表情が緩んでいった。

雷が涙を拭う。

雷は、僕のように泣いている。

提督

好きだよ、雷。

「もっと私を頼っていいのよ」


雷に休み時間には3−2−1を回ることを約束する。

その時には燃料と弾薬を御馳走すると。

いってくるよ、雷。


回る羅針盤

流れるライン。

エアクリーナーの音。

白装束


平坦な国道沿い。

平坦な戦場

僕らの愛。


艦これは、福祉。

メルヘンひじきごはんメルヘンひじきごはん 2015/07/05 13:53 えっいい感じじゃん。

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2014年08月21日 提督。辻政信参謀が鎮守府に着任しました。

提督。辻政信参謀鎮守府に着任しました。 提督。辻政信参謀が鎮守府に着任しました。を含むブックマーク

f:id:yasudayasuhiro:20140821194640p:image

提督。辻政信参謀鎮守府に着任しました。これより艦隊の指揮を執ります。」

「執るのか……。」

「指揮は執れるんでしょうかね。参謀ですし。だって陸軍でしょ。」

「いや、でも、あの人のことだからなあ。ちょっと司令部に問い合わせてみる。DMMさん。ちょっと聞きたいことが。え?回線のことじゃなくて辻参謀がですね」

「ここか?提督殿の部屋は。なんだ貴様は?艦娘?姑娘だろ貴様は。入るぞ。提督殿、ただいま辻着任致しました。早速ですが作戦の立案があります。」

「辻参謀。ちょっと落ち着かれては?」

「落ち着いている場合ですか提督殿。こうしている間にもガ島ではわが軍が。それになんだ!この娘は!」

「ひ、秘書艦です。」

提督殿。神聖なる鎮守府で女を囲っておられるとは!不謹慎極まりないですぞ。」

「いや、これは艦娘といって海軍の兵器でして」

「海軍はそのような名目で女を囲っているのか!民の血税を何と思っているのか!東北の農民がどんな現状かわかっているのでしょうな!」

「いや、だから参謀。この娘たちは兵器です。ちょっと電。12.7mmを撃ってくれ」

「ですが提督

「この人には、何を言っても無駄だ」

バンバン

「おお。まことにこれはすごい兵器ですな。是非とも中国戦線に欲しい。」

「(やめてくれ)」

「しかし提督。今回の作戦はビルマ戦線の話です。」

「ですから、ちょっと落ち着かれては?(時間を稼ごう)。そういえば陸軍からお借りしている、まるゆとあきつ丸を呼びましょうか。おーい」

提督。あの二人は休暇届けを出しています。」

「逃げたな。」

「で、提督殿。作戦ですがよろしいですかな。」

「ちょっと待ってください。なんで陸軍の人が作戦の指揮を取れるのですか?おかしいじゃないですか」

「だまれ小娘!」

「ひっ」

「貴様。皇軍を何だと思っているのか!おまえら艦娘を含めて、軍隊を統帥するのは天皇陛下であるぞ。陸軍も海軍もあるか!陛下軍隊に意見するとは小娘、わかっているだろうな!」

「て、てーとく」

提督殿。なんだこの小娘たちは。艦娘たちは皆、こうなのか。海軍の教育はどうなっているのか」

「話を聞きましょう(仕方ない。電が本土にしょっぴかれては困る)」

「コングラチュレーション!テートク!」

「(ああめんどくさい奴がいいタイミングで入ってきた)」

「なんだ!このバカたれは!」

「コンゴウデース。ダレデスカ?フーアーユー?」

「おまえこそ誰だ!英語だと?貴様、皇軍はいまアジアから英米を放逐している最中であるというのに!提督どの、この娘を辻は許しておけません」

「ツジサン?サンボウ?リクグン?ここはカイグンネー」

「貴様もセクト主義か!」

「イマ、ツジサンもエイゴつかったネー」

「はあ?なんだ貴様!その口調はシナ人だな。馬賊だな。満州では世話になったな。ここで射殺してくれる!」

「わかったからやめてください辻参謀

「わかってくれましたか提督作戦には陸海の共同が必要なのです。いますぐに作戦を」

「で、なんですか」

「ラオスです提督!ラオスはわが皇軍によって欧米から解放されました。ラオス王国に働きかけてビルマに攻撃をしかけます。そのための工作に私をラオスまで送り届けて頂きたい。」

「はあ」

八紘一宇ですよ!ラオスの協力によって援蒋ルートを断つ!ラオスは日本軍に恩を感じております!彼らも大東亜の共栄のために喜んで協力するでしょう。ですから早く軍艦でも艦娘でも貸して頂きたい。」

「それってうちにとって何の得が」

「(やめとけ電)」

「小娘。まだ言っているのか。八紘一宇だ!」

「ハッコーイチウ?」

「御心で天下を一つの家のようにする、という意味だ。貴様らは尋常小学校も出ておらんのか!」

「ダッタラ、テイトクとも家族になれるネ。」

「そうだ。お前のような馬賊でも艦娘でも皇民夫婦になれる。日本人漢人朝鮮人、満洲人、蒙古人、そして艦娘!六族協和だ!」

「マリッジ!マリッジね!テートクとマリッジ!ワタシラオスまでイクね」


かくして金剛によって辻政信参謀輸送された。その後、彼はラオスで消息を絶った。


帰ってから金剛は「ハッコーイチウハッコーイチウ」と煩かった。

だが、終戦とともに「キュージョーキュージョー」と言い始めた。

辻や艦娘の見た夢とは何だったのだろうか。

ただ私にわかっているのは彼らの夢を土台にして現在の平和が建っているということだ。

私は注射器を引いた。

電にヒロポンを打った。

私と艦娘の長い平和は始まった。

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2013年05月10日 わいの考えた押井版ガルパン劇場版プロット。押井は俺に金を渡すべき このエントリーを含むブックマーク

http://d.hatena.ne.jp/huyukiitoichi/20130506/1367830589(参考)

このプロットで押井風2次小説を書こうと思ったがやめた。


1、朝霧のなかの国道51号線。縦列行進する8両の4号戦車。県立大洗女子学園戦車道チームのものだ。隊列の先頭にはアンコウのマークが入った戦車キューポラから半身を乗り出している少女のシルエット。


2、戦車榴弾で正門を破壊すると、戦車は施設内に散開していく。通信手が命令を伝播させていく。「施設内の通信や電力等のインフラを破壊せよ」と。呆然と、その破壊劇を見ている守衛。その顔は戦車自分の家屋を破壊されてよろこんでいる地元住民とは真逆のものであった。


3、ニュースが流れる。全国大会を制した大洗女子の戦車道チームが大洗市の原子力関連施設を占拠した、と。彼女たちの狙いは何なのか。反原子力運動なのか、はたまた体罰反対のデモなのか、それとも・・・と憶測を述べる社会学者ニュースコメンテーターたち。戦車に乗った少女たちは何の声明も出していない。


4、総理はこの異常事態に警察官僚を呼び出し、緊急的な対応策を出すように命じる。官僚たちは応じる「警察の諸装備では、戦車には対応できません」と。総理は頭を抱える。自衛隊に出動してもらえば、事態は収拾できるだろう。しかしそれは現行法が許さない。そして何より自衛隊内部には戦車道のシンパが多すぎる。苦悩する総理に戦車道を管轄する文科省大臣が進言する。「戦車道によるクーデタには、戦車道によって対応しましょう」


5、文科省の使いが、西住流戦車道の家元邸宅を訪れる。西住しほは、狂乱していた。

戦車道は遊戯だった」と師範は言う。

戦車道とは創られた伝統に過ぎない。

そもそも戦車道とはGHQの日本国州兵構想によるものであった。

来るべきソ連の襲撃にむけて、民間レベルでの防衛力を高めるために、旧式の戦車を学校区ごとに装備させる。

この構想に、自衛隊から排除された旧軍関係者とその機甲派たちは大いに便乗してきた。

また女子部を創立することは、憲法の「男女の平等」にも合致する。女性団体たちはこの構想に次々と賛同していく。

勿論、多くの者が、このような禍々しい団体に反対はした。

しかし彼らを押し込めるための文言が次々と作られていく。

曰く「戦車道は戦争ではない」

曰く「戦車道は武道であり、競技である」

かくして戦車道は輝かしい伝統として、偽史を紡いでいく。

「西住流には、なにもないのよ」

西住しほは、利休好みのイミテーションの壷を、インクジェットプリンタで描かれた掛け軸にぶつける。

まったくそのとおりだ。西住流とは、せいぜい50数年の歴史しかない。それも、インチキ伝統を飾るだけのハッタリだけの武道。その内実はなにもない。ペテン師講談師記述した、西住流の「真髄」たち。何も知らない大衆たちは、これをもって西住流の秘伝とするだろう。しかし、実際にその教祖である西住しほには、そのカラクリがわかっていた。

「でも、あの娘は違う。」

姉は凡才だった。凡才ゆえに、そのフェイクさを押し隠すために、胸をはって演技を続けた。しかし妹は違う。まほは・・・

「あの娘は時代が違っていたら、どれだけの人間を殺したのだろう!」

フェイクでしかありえない本家に、うまれてしまった天才。偽者の世界で、孤独な咆哮を上げ、血を求めて彷徨う魔獣。それが母による西住まほのへの評価だった。だから彼女を西住流から追い出した。

畳をかきむしる母を、あわれみとともに見下ろす姉。

「まほは、私が止める」

クーデタを起こし、戦争ではない戦車道を用いて、本当の戦争を始める妹。

それを止めるのは、フェイクでしかありえない西住流を受け継ぐ姉だった。



6、戦車道によるクーデタを止められるのは、戦車道だけであった。警察の装備では戦車太刀打ちできない。自衛隊は出動できない。しかし戦車道と戦車道を戦わせれば、それはスポーツである。クーデタとその鎮圧戦は、全国大会準優勝チームによる、単なるリベンジ・マッチになる。戦車道を使い、ホンモノの戦争を起こそうとする妹。ホンモノの彼女を制止できるのは、ニセモノである姉だけであった。


7、黒峰森のチームが施設を取り囲む。学園が持つ全車両がここに集まった。逸見エリカは西住まほに進言する。

隊長はここに残っていてください」と。プラウダ学園の戦車道チームからの情報によると、プラウダ高校内のサヨク趣味の高じたものがRPGを奴らに渡した可能性があると。狭い施設内で、RPGは二次大戦期の戦車を容易に屠ってしまうだろう。RPGは戦車道では使用されない。ゆえに、戦車内の安全装置は、RPGへの対応がされていない。ロケットの爆炎は、少女の体を鋼鉄の殻のなかで蒸し焼きにするだろう。これは戦車道ではなく、戦争なのだ。奴らは本気で殺しにやってくる。

大丈夫だ」

まほは震えた。怖かった。しかし、フェイクでしかありえない彼女は、気丈さを演じた。冷静を振舞った。それが彼女の戦車道だった。


8、死闘。使い勝手の良い4号戦車は奮戦する。しかし物量に押されて、多くの少女たちは白旗を上げてく。カメ、アヒル、カバうさぎ、カモ、レオポン。残る車両が、妹の乗る戦車だった。


9、姉は妹を仕留めた。白旗が上がる。TVの向こうでは、多くの喝采が起きているのだろう。戦車道の練習試合。特別戦。アンコウチームはハッチを空けて出てこない。姉は4号戦車に飛び乗ると、扉を開けた。


10、アンコウの描かれた戦車には妹はいなかった。秋山という少女が、まほに語りかける。

「西住殿はもういません」

決勝戦で姉が放った榴弾の破片が、頭を出している妹に当たり、その時にもうみほは致命傷を負っていたのだ。ホンモノの戦争を起こそうとした妹は虚像に過ぎなかった。彼女の幽霊に惹かれた少女たちが、戦争を起こしてしまったのだ。 西住流は勝った、と姉は少しの間思った。

その姉に秋山が手を伸ばす。車内に彼女を引き込もうとしている。


11、フェイクとしての革命を、フェイクである戦車道が止めた。しかし、これによって「ホンモノ」の平和が訪れたとしたら、この戦いは「ホンモノ」だった。西住流はこれによって「ホンモノ」となった。戦車道は今度、「ホンモノ」の世界治安維持に使われるだろう。「ニセモノ」の西住まほは、「ホンモノ」となった。まほは、みほとなった。だったら、やるべきことがある。

「行きましょう、西住殿」

秋山に手を引かれて、少女戦車へ搭乗した。

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2011年11月03日 それって自☆意☆識?

文フリの感想 文フリの感想を含むブックマーク

ドヤ顔のOB以外の皆様、文フリお疲れ様でした。

当おねがいツインピークスに来て下さった皆様、ありがとうございます。

皆様からあつめた現金は見事、JRの懐に転がり込みました。

この事柄を元に「鉄道帝国主義」をテーマカルスタ論文を書け。

書けたら老母の前で朗読せよ(10点)

以下文フリ感想

参加者の毛並みが良すぎる。地味だが、よく見てみると結構高そうな服を着こなしていて、服がよれているのはドヤ顔のOBぐらいだった。オタから小汚さと卑屈さを抜いたような人種で会場は溢れかえり、コンプレックスを刺激された。都会が憎い。金持ちが憎い。

・隣のサークルの本がパカパカ売れていた。うちの本が多少なりとも売れたのは、隣のサークルが客を引いてくれたからだと思う。

大森望らしき人がサークルの近くにいた。「うのたん」を押し付けようと思ったが、破廉恥すぎるのでやめる。

ありむーらしき人が後ろに座っていて、「ネット画像でしかしらないけど、多分ありむーじゃね?」と思って話しかけてみると本当にありむーだった。webで顔を晒すと現実で大変なことになるなーと思う。

参加者の「発掘」に対する意識が高いのなんの。同人イベントで一番好事家がそろっているんじゃないか。午後からも本が売れるし、「人気サークルの新刊かって直帰」みたいな客がいない。即売会かくあるべし。

・会場で売られていたカレーうまし。

新文学03今更買う。アタリ。

・左翼BL本はイマイチ。

吉岡サバイバルさんのオナホ本は当たり。実用オナホカタログかと思いきや、80年代新人類風の何の役にも立たず迂遠かつ衒学で大した意味もないがそれ故に美しい文体で、オナホと現代を広告代理店ふうに語っている。オナホの<詩学>な本。デザインが新人類的ニューウェー(以下長いので略)なのでとてもカッコイイ。

足立淳さんのうめてんてー本も◎。うめてんてーが、まどマギ世界QB契約して作家活動をしていたら・・・という本。作家disのリミットが外れている。リミットが外れていないものは文学じゃあない。よってこの本は文学

・ドヤ顔のOBを超越した、眼光のするどい業界人や<文学>を信じるオッサン・オバハンが会場にいっぱいいたので殺されるかと思った。

・ドヤ顔のOBdisったサークル紹介文は一部の人にうけていた。

・うのたん完売。あまったらヤフオクで売るつもりだったが、そういう野望も消えた。

・うのたんって文フリ以外では売れませんね☆

小説ゾーンより、批評ゾーンの方が賑わっていた。

・ドヤ顔のOBに媚へつらう若者は死ね。そしてドヤ顔のOBに(以下しつこいので略)

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