9月の土曜日、Yの家へ。 私「お~い、居るかぁ・・・」 Y「おう、のりも。いいところに来た。 おやつを作ったんだ。コーヒー淹れてやるから、食べてみろよ」 私「うん・・・なんだよ・・・あぁ・・パンの耳を揚げて砂糖をまぶしたのか?」 Y「情緒のないやつだなぁ・・・ 『かりんとう』って言うんだよ。 わが家の銘菓だぜ・・・ほら・・・コーヒー」 私「はは・・かりんとうっていっても一緒だろ。結局、駄菓子なんだから」 Y「おまえねぇ・・・『かりんとう』って歴史が古いんだぜ。 一説によると中国伝来の高貴な食べ物だって言われてんだから」 私「そうなのか・・・?」 Y「ああ、遣隋使か遣唐使が遣わされていた奈良時代…