歴史学者(日本近世史)。1957年岡山県生まれ。 東京大学文学部国史学科卒業。同大学院人文科学研究科修士課程修了。文学博士。東京大学史料編纂所教授。92年『江戸お留守居役の日記』(読売新聞社、現在は講談社学術文庫)で40回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。 また、中公文庫の三田村鳶魚全集の解説を担当。
織田信長の時代。 現代政治と離れているため、【バイアス】が少ないのが良い。 織田信長が活躍した時代は、動きも大きく興味深い事件も多い。 この本では、織田信長の血族にフォーカスしているが、当時の状況を丁寧に説明しており、非常に読みやすかった。 どちらからというと、「信長の血統」については、深堀が少ないようにも思えた。資料が少なすぎるためか、マニアックな説明は省かれているようだった。だが、それで十分のような気がした。 丁寧に描かれていて、十分楽しめた本である。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||funct…
《歴史ごはん》 食事から日本の歴史を調べる第2巻 平安~鎌倉~室町時代の食事 永山久夫、山本博文 監修くもん出版 2019年2月21日 初版第1刷発行 第1巻 縄文~奈良時代に続き、第2巻。 megureca.hatenablog.com 目次 第1章 平安時代の食から見る歴史 第2章 鎌倉時代の食から見る歴史 第3章 室町時代の食から見る歴史 平安時代。794年、都が平安京にうつされ、天皇を中心に、藤原氏など一部の帰属が権力を握る時代が約400年続く。貴族は和歌を読み、琵琶などの楽器を弾き、季節の行事を大切にして現代にも残る華やかな日本風の文化を生み出していく。 平安時代といえば、紫式部や清…
《歴史ごはん》 食事から日本の歴史を調べる 第一巻 縄文~弥生~奈良時代の食事 永山久夫、山本博文 監修くもん出版 2018年12月13日 初版第1刷発行 図書館で借りてみた。3巻シリーズの第1巻。大判の児童書だけれども、写真もあって意外と楽しい。 監修者の永山さんは、1932年、福島県生まれ、食文化史研究家・日本長寿食研究所長。『和の食』など、著書も多数。山本さんは、1957年、岡山県生まれ、東京大学史料編纂所教授 、歴史学者(日本近世史)。 本書には、なんと「食べられる歴史ごはんレシピ」もついている。まぁ、縄文パンとか、、、べつに食べなくていいか、、って気もしなくもないが。ロマンはあるかも…
流れをつかむ日本史山本博文角川新書2018年7月10日 初版発行 図書館の新書、歴史の棚で見つけた本。日本史の勉強に借りてみた。 裏の本の内容説明には、”時代が動くには理由がある。 その転換点を押さえ、大きな流れの中で歴史を捉えることで歴史の本質をつかむことができる。原始時代から現代まで、各時代の特徴と時代が推移した要因を解説。 史実の間の因果関係を丁寧に紐解いた 、第一線の歴史家による最新日本通史。”とある。 著者の山本さんは、1957年、岡山県津山市生まれ。東京大学 文学部国史学科卒業。 文学博士。 東京大学史料編纂所 教授。 1992年 『江戸お留守居役の日記』で 第40回日本エッセイス…
★★★☆☆ あらすじ 金銭面でのやり繰りに主眼を置いて「忠臣蔵」を描く。 感想 有名な「忠臣蔵」の裏で行われていた財政面の様子がよく分かる映画だ。美談や勇ましい話ではあまり語られることがない側面だが、何よりもお金は大事だということがよく分かる。お金がなければ何もできない。何かやろうとする時に、お金は何とかなるでしょ、とか言っている集団は大抵失敗する。幕末の何も成し遂げられなかった末端の自称尊王攘夷派の志士のように、大義のために金をよこせとか他人にタカっているようでは先が知れている。 そんな大事なことなのに物語で金銭の話が省略されがちなのは、どうして辛気臭くなってしまうからだろう。予算はいくらあ…
島津義弘(しまづよしひろ)を知るにはオススメの一冊だ! 『島津義弘の賭け』は、16世紀末から17世紀初めにかけての島津家の事情を丁寧に掘り起こす。豊臣政権下で苦闘し、関ケ原の戦いから生還し、粘り強く交渉して本領安堵を勝ち取る。お家存亡の危機の連続を、島津家がなんとか乗り越えていく過程がつづられている。 島津義弘の賭け (中公文庫) 作者:山本 博文 中央公論新社 Amazon 著者の山本博文(やまもとひろふみ)氏は東京大学史料編纂所の教授として長年にわたって歴史研究に携わってきた人物だ。一般向け書籍もかなりの数を執筆していて、ネットで検索してみると面白そうなタイトルの著作がぞろぞろと出てくる。…
山本博文先生の「関ヶ原」の決算書を読んだ。山本先生の多分最後の本だと思う。本書は決算書と書かれているが、決算書というのはちょっと微妙な表現だと思う。というのも、歴史的な史料として、各大名がどれぐらいの資金を関ヶ原の合戦に費やしたかは存在しないのだから、何をもって決算というのかという問題が発生する。なので、軍資金という観点では、大名の規模から出兵した戦闘員・非戦闘員を見積、兵糧がどれぐらい必要だったかをはじき出している。それから、関ヶ原の前と後で、各大名の石高がどれくらい増えたかという事を計算してる。石高に関しては参照すべき値が割とはっきりしているので、計算しやすいのだろう。更に本書では、西軍側…
『日本映画専門チャンネル♡ 倉本聰劇場「北の国から」 第22話♪*゚』牧野真莉愛 ameblo.jp 釣ったタコは、こう茹でる!美味しく食べる方法 scrambleweb.jp 最近タコの話が多いんですが…。 ぜひ、吉川友さんにも教えてあげてください。 そうだ、℃-ute聴こう #そうだキュート聴こう↑そうだ 京都、行こう。の真似?って言われたら恥ずかしいけどでもすてきなハッシュタグじゃないですか?よかったら拡散しましょうよー塩田泰造 今日の一曲は『都会っ子純情』「でもね でもね だけど」がたまらないです pic.twitter.com/Yy17qcUcz8— 塩田 泰造 (@TSgarp1)…
山本博文先生の「忠臣蔵」の決算書を読んだ。本書では大石内蔵助が遺した「預置あずかりおき候そうろう金銀きんぎん請払帳うけはらいちょう」を基に元禄赤穂事件を考察している。この史料は討ち入りのために費やされた経費の入出金記録で、神奈川県箱根町にある箱根神社に所蔵されている。渡辺世祐氏の「正史赤穂義士」によると、 浅野大学*1の手許にあったのであるが、大学は後に幕府から旗本交代寄合に取り立てられて、宝永7年安房と上総の間に於いて500石を頂戴し、青山隠田に屋敷を頂戴していた。何時の間にかこの請払帳が外に出て、或いは内蔵助が江戸に下るときに復讐を箱根権現に祈っているために、大学から権現に寄付したものであ…
東大史料編纂所教授の山本博文さん死去 テレビでも活躍:朝日新聞デジタル 山本博文先生訃報に接して - 東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 【追悼】山本博文 がん闘病中も次回作を構想 遺作を担当した編集者が語る | レビュー | Book Bang -ブックバン- 赤穂民報|忠臣蔵研究の第一人者 山本博文氏死去 山本博文先生といえば、一部の歴ヲタには「東大史料編纂所のTVに出るまともな方の先生」とされており、BSプレミアム『英雄たちの選択』やBS-TBS『にっぽん!歴史鑑定』など、各歴史系TV番組で活躍されていた。 本ブログでも先に紹介した、BSプレミアム『プレミアムカフェ「大江戸炎上」』(…
昨日までに観測した本天城智尋 の 後宮の花は偽りを貫く (双葉文庫 ) https://t.co/pqpguZdhm3読んでた人は、女性 40,50代ぐらいD64 — tak (@tak_) December 17, 2024 昨日までに観測した本三雲岳斗 の ソード・オブ・スタリオン 種馬と呼ばれた最強騎士、隣国の王女を寝取れと命じられる (電撃文庫) https://t.co/TTWwpnFITF読んでた人は、男性 スーツ 50,60代ぐらい?D550 — tak (@tak_) December 17, 2024 昨日までに観測した本尾田栄一郎 の ONE PIECE 85 (ジャンプコ…
流れをつかむ日本史 (角川新書) 作者:山本 博文 KADOKAWA Amazon 数多くの歴史に関する著書があり、NHKの歴史番組にも登場する山本博文さんが、以前このブログで紹介した『歴史をつかむ技法』でのノウハウをベースに如何に日本史を理解するかという実例を示されたモノとなっています。 山本さんは、大まかな歴史の流れをザックリとつかみ、徐々にブレイクダウンしていくカタチで個々の歴史的な事件を捉えることで、よりその意義を理解できるようになるということを提唱されていて、この本では、原始時代から古代、中世、近世、近代、現代という大きな区分から、旧石器時代~昭和に至るまで書く「時代」にブレイクダウ…
本書は2003年に「忠臣蔵のことが面白いほどわかる本」と題して出版されたものを、加筆修正して2017年に再版した赤穂事件の歴史的考察。筆者の山本博文氏は、東京大学史料編纂所教授。 「仮名手本忠臣蔵」はじめ多くの戯曲・映画・小説・ドラマ等で扱われたテーマであり、俗説と史実が入り混じって伝えられてしまった。筆者はできる限り一次資料(*1)によって、浅野内匠頭が吉良上野介に切りつけた松の廊下の事件から、吉良邸討ち入り後の浪士の処分に至る2年ほどの歴史を再構成し、ポイントを新書版にまとめている。 刃傷事件は、1701年に起きた。徳川の天下が固まって1世紀近く、大きな騒動も無くなっていて、侍が刀を抜くこ…
こんにちは! カリテお疲れ様でした!難易度が上がってきて、今回は全教科で時間が足りなかったそうです、、これはこれで対策しなければ。 さて、今回は、歴史に全く興味を示さない娘に買い与えた本を紹介します。 『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 全16巻』は、山本博文氏、五百旗頭薫氏、岡美穂子氏らの監修のもと、日本の歴史をわかりやすく、かつ臨場感たっぷりに学べるシリーズです。 古代から現代までの日本の歴史を、子供でも楽しく理解できるように漫画形式で描かれており、中学受験や学校での歴史学習にも役立つ一冊となっています。 そして、なんとこのシリーズは、8年連続で「学習まんが 日本の歴史」ジャンルで売上N…
龍ケ崎市立電子図書館では、トップページに様々なテーマにそった本をあつめてコレクション(特集棚)を作っています。トップページであたらしいコレクションが公開されました。★電子図書館コレクション「マンガで学ぼう!理科・社会」 (コレクションタイトルをクリックすると一覧をみることができます) 今回のコレクションは気軽に読め、気軽に学べる学習マンガをコレクションにしました! ☆コレクションを一部紹介 「名探偵コナン理科ファイル 天気の秘密」青山剛昌 ガリレオ工房 「学習まんが はじめての日本の歴史8 天下の統一」山本博文 小林たつよし 「宇宙のクライシス 科学学習まんが クライシス・シリーズ」上川敦志 …
三島は、様々な対立構造について語った。例えば、天皇と言論の自由。三島は天皇の人間宣言を批判している。つまり、天皇を相対的なものではなく、絶対的な、超越的な存在であるべきだと考えていた訳だ。但し、三島が理想とした天皇とは、戦時中、政治利用されたようなものではなく、権力とも切り離された「文化概念としての天皇」なのである。この点、単純な軍国主義を唱える右翼とは、明確に異なる。三島は民主主義を肯定していたし、何よりも言論の自由を尊重していた。言論の自由を尊重すると、当然のことながら、天皇を批判する言説も出てくる。また、皇室が週刊誌のネタになったりもする。従って、天皇と言論の自由とは相容れないように思え…
新潮社の夏の文庫フェアの小冊子「新潮文庫の100冊 2014」で紹介されていた本の一覧。 冊子自体はすでに処分してしまっていて、自分の覚書メモの写しなので誤字や抜けなどのミスがあるかもしれません。
※2010年1月26日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 1842年から1879年の37年にわたる詳細な武士の家計簿が見つかった。これにより、武士の経済事情に関する研究が進み、その一般解説書として出版されたのが本書である。 幕末の加賀藩で御算用者として、出世した珍しい猪山家。その家の家計簿を通じて、加賀藩ひいては江戸末期と明治初期の日本の実像が鮮やかに描かれている。 猪山家は、算術に長けていた。その腕が請われ、猪山家は出世していく。家計簿の主役である猪山成之(いのやましげゆき)は、明治時代になり海軍に入り、やはりその腕で経理畑で出世していく。革命後も、腕一本で生計を立てていくことのできた珍しい…
人間の中には、野生がある。この野生を解放し切った場合、どうなるのか。人間の世界には、殺人やレイプなど、ありとあらゆる犯罪が蔓延するだろう。そして三島は、人間の野生を人間性と呼び、そこから人間を守らなければならないと考えた。この人間を守る手段として、文明はいくつかの方策を用意した。 - 「人間」を「人間性」の危険から守るために宗教が起こり人間性に含まれる自然の脅威から人間を守るために反自然的なキリスト教が発明され、かつ宗教の欠点を矯正するために政教分離が起り、政治が宗教の一部を受け持って、人間を人間性から保護するために秩序維持の着務(ママ。責務の間違いでは?)、ないし使命を負うたのである。(本文…
何をするにも結局お金がついてまわります。 あの有名な「忠臣蔵」ですが、お金の事は知られていません。 その討ち入りに費やした資金は一体幾ら??? 【決算!忠臣蔵】あらすじ 「忠臣蔵」を題材に、限られた予算の中で仇討を果たそうとする赤穂浪士たちの苦労を描いた時代劇コメディ。元禄14年3月14日。清廉潔白な赤穂藩主・浅野内匠頭は、かねて賄賂まみれだった吉良上野介に江戸城内で斬りかかり、即日切腹を言い渡される。突如として藩主を亡くした赤穂藩士たちは路頭に迷うこととなり、筆頭家老の大石内蔵助は勘定方の矢頭長助の力を借りて財源の確保などに努めるが、そうした努力や幕府への働きかけも虚しく、お家再興の夢は絶た…
三島の思考対象は、広範に及んでいる。むしろ人間世界の全体に及んでいると言っても過言ではない。三島は、あたかも雑食の恐竜のように、世界のありとあらゆる事象を丸呑みしたのではないか。例えば、決起の日にあのバルコニーからばら撒かれた檄文は、ソクラテスの弁明に似ている。更に三島は、カント、サルトル、オルテガ、ハイデッガーなどの西洋哲学にも精通していた。日本の歴史は言うに及ばず、中国やインドの思想にまで触手を伸ばしていた。また、流暢な英語を話す傍ら、自らボディービルや空手、剣道などを実践していたのである。書いた原稿は、4万枚に及ぶと言われている。わずか45年の人生を三島は片時も留まることなく、疾駆したに…
龍ケ崎市立電子図書館では、トップページに様々なテーマにそった本をあつめてコレクション(特集棚)を作っています。キッズ&ティーンズのページであたらしいコレクションが公開されました ★電子図書館コレクション「電子図書館で学ぼう!教育月間特集 」(コレクションタイトルをクリックすると一覧をみることができます) 茨城県では、毎年11月1日を「いばらき教育の日」、11月を「いばらき教育月間」としています。 電子図書館では楽しく学べるマンガや図鑑など、教育月間にぴったりの電子書籍を集めました!11月の教育月間中に、ぜひ電子図書館も利用してみてください。 ☆コレクションを一部紹介 「算数脳がのびるゆる解きひ…
武士の心得 サムライの行動則から解明する坂本龍馬暗殺事件 [ 宇津志 建 ]価格: 1650 円楽天で詳細を見る 近江屋事件は、1867年11月15日、坂本龍馬と中岡慎太郎、彼らの従僕である山田藤吉が京都の近江屋で暗殺された事件です。この事件は、幕末の動乱の中で日本の歴史に深い影響を与える展開を引き起こしました。実行犯については多くの説が存在しますが、特に京都見廻組の関与が有力視されています。 近江屋事件 - Wikipedia 事件の背景 坂本龍馬は、当初薩摩藩の寺田屋を宿舎としていましたが、江戸幕府に急襲を受ける「寺田屋事件」を経て、京都の近江屋に移りました。近江屋は、土佐藩の志士たちにと…
100分で名著の新渡戸稲造の武士道を読んでいる。Amazon.co.jp: NHK「100分de名著」ブックス 新渡戸稲造 武士道 eBook : 山本 博文: Kindleストア 武士道の謎が、ちょっとだけ、解けた。 新渡戸稲造?の『武士道』?? 知名度??のわりに、読んでいる人が少ない気がする。夏目漱石の『こころ』みたいに、読んだわー、みたいな感じがない。 なんてことはない、そもそも新渡戸さんが英語で書いたものだった。そりゃ読む人少ないよね 本人による日本語版はないらしい いやー、変な感じの理由がやっとわかった。でもいまだに、新渡戸さんが何をした人か、よくわからん。頭がいい人だったらしい。…
電子本『野村胡堂作品集 214作品』( 九十九円!)に収められている『胡堂百話』を読んだ。銭形平次の作者と知るばかりでご縁のない方だったが、この素晴らしい随筆集で一気にファンとなった。いずれ銭形平次もいくつか読んでみよう。なお本書は昭和三十四年の刊行。一篇千二百字ほど。話題は生い立ちや交友関係、生活雑事、銭形平次、それにクラシックレコードの蒐集など。 なかで「内村鑑三全集と今村均」は一読忘れ難い。戦争中、胡堂の家へ参謀本部の将校が訪れ、在ラバウルの今村均司令官が、陣中で内村鑑三全集を読みたいから送れといって来たが、岩波書店、また本郷、神田の本屋街にもなく、とまどっていると金子少将が、野村胡堂氏…