2023.05.16(残229日) 136日を数え、いよいよ230日を切った。比率は漸減しつつある。 ほのかな狂気——東京の雪のように 余談 ほのかな狂気——東京の雪のように この小説にかんしては、友人に借りパクされて久しいので粗筋をほとんど覚えていないのであるが、『1984年』と同様に、人間性の破壊、というところに美しいものを抱いたのだと記憶している。 『1984年』と異なるのは、はじめから世界が壊れているところであろう。はじめから文明人と野蛮人とが分化され、しかも、野蛮人に対して文明人は庇護や好奇の念こそあれ敵意や軽蔑の念をほとんど抱いていない点にある。彼らは最初から最後まで、うっすらと狂…