Aurelius Augustinus 紀元4世紀(354年生〜430没)のキリスト教ラテン教父。 青年時代、マニ教を信仰するが、後にそれを批判し、カトリック教会の信仰の基礎を作る。 古代の哲学(特にプラトンの思想)をキリスト教に取り入れた。異教・異端との論争も有名。 著書『告白』『神の国』『三位一体』『自由意思論』『創世記注解』『詩篇注解』 後世のキリスト教形成に大きな影響を与えた。
異教徒(とくにイスラム)の科学は キリスト教徒が取り組むべき霊的な問題から人の心を逸らすものだ という初期のキリスト教徒に蔓延していた考え方があった この考え方は「キリスト教の始まりにまでさかのぼる」 聖パウロの警告 「人間の言い伝えに過ぎない哲学、むなしいだましごとによって人のとりこにされないように気をつけなさい」 「それは世を支配する霊に従っており、キリストの従うものではありません」 三世紀初頭の教父テルトゥリアヌスの言葉 「アテネとエルサレムの間に何が関係あろうか?」 「アカデメイアと境界に何の関係があろうか?」 ※アテネ=哲学、エルサレム=宗教、アカデメイア=哲学者プラトンが開いた学園…
私たちに目的を与える どんな組織にも、その組織の目的、ゴール、そこに到達するために必要な価値観、態度、手段があるはずです。リーダーシップの専門家であるジョン・マクスウェルは次のように言いました。 年を取ることは自動的だが、上達することはそうではない。 たとえば、ゴルフが上達するためには計画や鍛錬が必要なのは言うまでもありません。どんな競技でもチームとしてトーナメントで勝つためには、何らかの目的やゴール設定が必要です。ところで、『1分間マネージャー』の著者のケン・ブランチャードはこう言いました。 ネズミ競争の問題は、たとえ勝ったとしてもあなたがネズミであることに変わりないと言うことだ。 彼の言い…
『二つの国を作りしは二つの愛なり。地の国をつくりしは、神をさげすむほど己れ自身を愛する愛であり、天の国をつくりしは、己れ自身をさげすむほどすでに神を愛する愛なり。アウグスティヌス『神の国』(岩波書店)』 聖書の中の一番短い暗唱聖句は「神の愛なり(1ヨハネ5:16文語訳聖書)」でした。 「愛」という言葉は、表現しようとしても、人間的にはその断片だけです。 その理由は、全宇宙に満ちているのが「創造主である神【主】の愛」なのです。 冒頭のフレーズは、人間的な視点と、【主】の視点にわかれて表現されています。 一つは、「地の国」と言う視点です。 これは、「神をさげすむほど己れ自身を愛する愛」と記されるほ…
「時とはなにか」についてアウグスティヌスは「問われなければ、知っている」 とした。 ゲジゲジか、それともヤスデだったかも昔ばなしのなかで、「どのように移動しているか」と問われて「足の動かしかたがわからなくなってしまった」そうだ。 ここから得られる、統合レベルの教訓はなんだろうか? 「時とはなにか」という問いで、かえって「時が何だか全く理解できなくなり、社会生活に不便をおぼえてしまう」こともあり得るということだ。 そういう生真面目さが哲学の道に通じるということだ。 聖アウグスティヌスは自身の歩みを振り返るときに、時間の問題に遭遇した。 『告白』の第11巻の十五章にある。 時間とはなんであるか。だ…
読んだ本 ジャン・コクトー『ぼく自身あるいは困難な存在』ちくま学芸文庫 (1996) アンドレ・マルロー『人間の条件』新潮文庫 (1971) エマニュエル・レヴィナス『レヴィナス著作集2:哲学コレージュ講演集』法政大学出版局 (2016) 島田裕巳『世界史が苦手な娘に宗教史を教えたら東大に合格した』読書人 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ "散文は舞踊ではない。散文は歩む。そしてその歩み、あるいは歩み方によって、その所属する種族が判明する。頭に荷物をのせて運ぶ、あの住民にふさわしい均衡のように。" P187-188 『ぼく自身あ…
A. アウグスティヌスは、音楽論のなかで、ピタゴラスの音楽哲学を紹介、数学を算術、幾何、音楽、天文学の4つの学問にわけるべきだと述べています。さらに、音楽を正しい抑揚をつけるための科学であると定義しています。
★この記事を読むと、4世紀末に活動したキリスト教の教父アウグスティヌスの自伝的な作品『告白』が読みたくなります。 ★詳細はこちら→『告白 (アウグスティヌス) - Wikipedia』 ★詳細はこちら→『アウグスティヌス - Wikipedia』 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(argume…
400年前後の4世紀から5世紀、西洋では何が起こっていただろうか。ヒエロニムス、アウグスティヌス、エフェソス公会議を取り上げる。次の流れで紹介していく。 ・ヒエロニムス・アウグスティヌス・エフェソス公会議・まとめ ■ヒエロニムス生没年は347年頃~420年。キリスト教の聖職者、神学者。ダルマティア、現在のクロアチアのアドリア海沿岸地域で生まれた。「ウルガータ」訳聖書のほか、多数の著作や書簡を残した。 修辞学、哲学を勉強するためにローマへと留学。ギリシア語を習得、古典の研究に没頭した。 373年ごろ重病にかかったのを起因とし、神学の研究を決意。シリアの砂漠で生活を送りながらヘブライ語を学ぶ。 3…
子どもの頃は「アーメン、そーめん」とかとバカにしていた記憶があるが、英語や世界史(特に西洋)を学ぶと、キリスト教に関する知識は無視できないものになった。それが、ここ15年くらいは、もっと知っておきたい存在になっていた。 たぶん、子どもをカトリック系の幼稚園に送った頃からだと思う。横浜という土地柄なのか、家から一番近い幼稚園はカトリック系だった。二番目も三番目も宗派は違うけど、キリスト教系だったはず。そもそも横浜には自治体運営の幼稚園はなく(たぶん、今もない)、家の位置から考えると、どこかしらのキリスト教系の幼稚園に送るしかなかった(仏教系があったが遠かった)。 キリスト教の核心をよむ NHK出…
アウグスティヌス(354 - 430)は、古代キリスト教の代表的な神学者・哲学者です。 このページでは、アウグスティヌスの思想をわかりやすく解説します。 また、アウグスティヌスの思想を現代社会で生かす方法を紹介します。 アウグスティヌスの思想 アウグスティヌスの思想を現代社会で生かす方法 アウグスティヌスのおすすめ入門書 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); アウグスティヌスの生涯と時代背景 アウグスティヌスの主な思想 神への愛(カリタス) 「神の国」と「地の国」 悪の問題 原罪 実践!アウグスティヌスの思想を現代社会で生かす方法…